[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

敏腕トレーナーがもたらした意識改革 廃部乗り越えたホッケーチームはどう変わるのか

様々な競技でワールドクラスのアスリートを指導しているプロトレーナーの木場克己氏【写真:荒川祐史】
様々な競技でワールドクラスのアスリートを指導しているプロトレーナーの木場克己氏【写真:荒川祐史】

2日間の指導で変化するチームの意識

 練習後に木場トレーナーに熱心に質問するなど、向上心の強さを見せていた日本代表DF松金健太は「木場さんから最高の刺激をもらいました。DFは相手の仕掛けに対する反応が重要になる。骨盤部分のインナーマッスルを強化したい」と意欲を語っていた。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 2日午前は屋外トレーニング。坂道でゴムチューブを使ったメニューで、下半身と体幹部分を強化。その後は再び体育館で体幹トレーニングを課した。メディシンボールなどを用いた応用編のメニューに、選手たちは体をよろけさせる一幕も。新生チーム始動から2日間のトレーニングで、選手たちは世界基準を強烈に意識することになった。

 日本代表FW池田一騎は「アイスホッケー界ではただ汗を流せばいいという、古いトレーニングや指導者の経験則だけに基づいた指導が多かった。木場さんの指導は違いました。トレーニングの回数や時間とは異なる次元で、1つ1つのメニューの意味に集中できることはすごく有意義でした。今季は得点かアシストで個人タイトルを取りたい」と新メソッド導入を歓迎し、意気込みも口にしていた。

 木場氏も「まだスタートして2日目です。どのメニューも最初から完璧にできる選手はいない。今トレーニングでグラグラしていても、むしろできない部分が伸び代です。みんなまだまだ進化できると感じました。できる限りのサポートをさせてもらうつもりです」と成果に手ごたえを感じている様子だ。

 スターを育ててきた名コーチの登場には地元メディアも大挙した。8月末予定の開幕に向けて、注目を集める新生クレインズがついに動き出した。

(THE ANSWER編集部)

1 2

木場 克己

KOBA式体幹バランストレーニング協会代表

プロトレーナー

 小2年で柔道を始め、小6の南九州柔道大会で優勝、優秀選手賞を獲得。中3で県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。高校でレスリングを始め、56キロ級九州大会で優勝。インターハイ、国体は団体戦3位。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療人の道へ。鍼灸師、柔道整復師、FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)、G大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)、長友佑都専属トレーナー。

URL:http://kobakatsumi.jp/

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集