敏腕トレーナーがもたらした意識改革 廃部乗り越えたホッケーチームはどう変わるのか
2日間の指導で変化するチームの意識
練習後に木場トレーナーに熱心に質問するなど、向上心の強さを見せていた日本代表DF松金健太は「木場さんから最高の刺激をもらいました。DFは相手の仕掛けに対する反応が重要になる。骨盤部分のインナーマッスルを強化したい」と意欲を語っていた。
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2日午前は屋外トレーニング。坂道でゴムチューブを使ったメニューで、下半身と体幹部分を強化。その後は再び体育館で体幹トレーニングを課した。メディシンボールなどを用いた応用編のメニューに、選手たちは体をよろけさせる一幕も。新生チーム始動から2日間のトレーニングで、選手たちは世界基準を強烈に意識することになった。
日本代表FW池田一騎は「アイスホッケー界ではただ汗を流せばいいという、古いトレーニングや指導者の経験則だけに基づいた指導が多かった。木場さんの指導は違いました。トレーニングの回数や時間とは異なる次元で、1つ1つのメニューの意味に集中できることはすごく有意義でした。今季は得点かアシストで個人タイトルを取りたい」と新メソッド導入を歓迎し、意気込みも口にしていた。
木場氏も「まだスタートして2日目です。どのメニューも最初から完璧にできる選手はいない。今トレーニングでグラグラしていても、むしろできない部分が伸び代です。みんなまだまだ進化できると感じました。できる限りのサポートをさせてもらうつもりです」と成果に手ごたえを感じている様子だ。
スターを育ててきた名コーチの登場には地元メディアも大挙した。8月末予定の開幕に向けて、注目を集める新生クレインズがついに動き出した。
(THE ANSWER編集部)