敏腕トレーナーがもたらした意識改革 廃部乗り越えたホッケーチームはどう変わるのか
アイスホッケーのアジアリーグに今季から参戦するひがし北海道クレインズが1日に始動した。昨季まで69年間活動していた実業団チーム・日本製紙が廃部となり、伝統を継承するクラブチームとして再出発を果たした“釧路の誇り”に、最強の助っ人が登場した。
ひがし北海道クレインズが1日に始動、プロトレーナー木場氏も早速指導に
アイスホッケーのアジアリーグに今季から参戦するひがし北海道クレインズが1日に始動した。昨季まで69年間活動していた実業団チーム・日本製紙が廃部となり、伝統を継承するクラブチームとして再出発を果たした“釧路の誇り”に、最強の助っ人が登場した。
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「世界基準を目指したフィジカル作りを目指します。まずはアジアチャンピオンになるお手伝いができれば」
こう語ったのは、コアバランスアドバイザーに就任したプロトレーナーの木場克己氏だ。サッカー日本代表FW久保建英(レアル・マドリード)、DF長友佑都(ガラタサライ)、日本郵政女子陸上部など様々な競技でワールドクラスのアスリートを指導してきた木場氏は独自メソッド「KOBA式体幹トレーニング」の開発者でもある。
1日午前には球団本社の会議室に選手17人が集合。日本代表6選手を擁するチームに、「体幹強化」という新機軸をもたらすため、木場氏はプロジェクターを用いながら1時間の講義を行った。
NHLなどで活躍する外国人選手との体格差が顕著な日本アイスホッケー界の現状で、どう戦うべきか。接触プレーでも体がブレず、日本人の特徴である敏捷性などを高める重要性を説いた木場氏。午後の新生クレインズの初練習では、特製のファンクショナルマットやゴムチューブを用いて、キビキビと選手を指導した。
下地はある。久保はFCバルセロナ下部組織時代の小学校5年生からこのトレーニングに日々取り組み、6月の南米選手権では18歳にして主軸と呼ぶにふさわしい堂々としたプレーを披露した。体幹の強化にもたらす役割は間違いなく大きい。