WBC韓国の“セーブ投手”になった日本人 抱いた不安「どう接してくるか…」杞憂だった2日間
5日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加する韓国代表が3日、京セラドームでオリックスとの強化試合に臨み、8-5で勝利した。最後は独立リーグからサポートメンバーとして加わった日本人2投手のリレーで締めた。そのうちの1人が四国アイランドリーグplus・徳島の小林樹斗投手。9回に登板し、3者凡退でセーブ投手となった。2日間の貴重な経験で感じたものを聞いた。

オリックスとの強化試合
5日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加する韓国代表が3日、京セラドームでオリックスとの強化試合に臨み、8-5で勝利した。最後は独立リーグからサポートメンバーとして加わった日本人2投手のリレーで締めた。そのうちの1人が四国アイランドリーグplus・徳島の小林樹斗投手。9回に登板し、3者凡退でセーブ投手となった。2日間の貴重な経験で感じたものを聞いた。
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突然「KOREA」のユニホームに袖を通すことになった。23歳の小林にまさかの連絡があったのは3、4日前のこと。大阪で強化試合を行う韓国代表のサポートメンバーとして声がかかった。長年日本代表としのぎを削ってきた隣国のライバル。「今まで接したことがなかったので、向こうがどう接してくるかも分からなかった」。ギスギスした感じにならないか――。不安がなかったと言えば嘘になる。
2日の阪神戦前の練習からチームに合流。韓国ナインは思った以上に明るく、フレンドリーに受け入れてくれた。韓国語は全くと言っていいほどできない。だが、英語や翻訳アプリを使っての交流ですぐに距離は縮まった。「何人か日本語が上手な選手もいたので、コミュニケーションで困ったことはあまりなかったです」。大阪でおすすめの食事など、他愛もない会話で盛り上がった。
三塁側スタンドの応援団からも韓国語で「三振とれよ、小林!」と声援が送られた。「本当に凄いこと。いい雰囲気で野球ができたと思います」。ベンチで立ち上がって見守った韓国ナインは1球ごとに手を叩き、2日間限りのチームメートを全力で後押しした。無失点で抑え、戻ってくる小林を主将のイ・ジョンフ外野手(ジャイアンツ)らは笑顔で称えた。
「メジャーで活躍している選手ですし、ロッカールームとか試合以外のところでも普通に話してくれて、自分自身凄い刺激になりました」。世界最高峰のMLBで戦うイ・ジョンフ、ドジャースのキム・ヘソン内野手らも驕ることなく、気さくに写真撮影やサインに応じてくれたという。
小林は智弁和歌山高から2020年ドラフト4位で広島に入団。1軍登板は2試合のみで今オフに戦力外通告を受けた。1月に徳島と契約。NPB復帰を目指す23歳は「野球のモチベーションもそうですし、もっと色々知ってみたいという興味が沸きました。韓国のプロ野球も含め、いろんな野球をもっと知ってみたいです」と大きな刺激を受けた。
間近で見た韓国野球の印象は「スイングも強いし、ピッチャーもみんな150キロ近く投げている。レベルが高いなと感じました」。国は違えど、同じ野球というスポーツを愛する仲間。「同じ野球人なので、お互い高め合っていければ。僕ももっと高いところでまた野球がやりたい。日韓がどうというより、野球人としてすごく優しく接してくれました」。視野がグッと広がる2日間だった。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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