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ラグビーW杯24か国制の“罠” 3戦連続中5日、日程明らかに…日本に訪れる「超タフな7日間」の戦略

ラグビーワールドカップ(W杯)2027オーストラリア大会の試合日程が2月3日に発表された。出場国が20から24へと拡大された祭典は、10月1日、パースでのホスト国オーストラリアと初出場の香港(世界ランキング23位)の対戦で幕を開ける。注目の日本代表は、プール戦(E組)で10月3日にサモア(ニューカッスル)、9日にフランス(ブリスベン)、15日にアメリカ(アデレード)と戦い、決勝トーナメント進出を目指す。日程発表を受けて同日にはエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が都内で会見。前日2日には代表候補選手55人、そして今夏までの代表戦日程(一部)も発表された。“W杯プレ・イヤー”が動き始める中で、大会日程の確定で日本代表の課題、そしてプール戦3試合をどう戦い、勝ち抜くかも見えてきた。(文=吉田 宏)

試合日程から2027年W杯の日本代表を占う【写真:JRFU】
試合日程から2027年W杯の日本代表を占う【写真:JRFU】

2027年W杯オーストラリア大会 日程が発表されたプール戦3試合を占う

 ラグビーワールドカップ(W杯)2027オーストラリア大会の試合日程が2月3日に発表された。出場国が20から24へと拡大された祭典は、10月1日、パースでのホスト国オーストラリアと初出場の香港(世界ランキング23位)の対戦で幕を開ける。注目の日本代表は、プール戦(E組)で10月3日にサモア(ニューカッスル)、9日にフランス(ブリスベン)、15日にアメリカ(アデレード)と戦い、決勝トーナメント進出を目指す。日程発表を受けて同日にはエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)が都内で会見。前日2日には代表候補選手55人、そして今夏までの代表戦日程(一部)も発表された。“W杯プレ・イヤー”が動き始める中で、大会日程の確定で日本代表の課題、そしてプール戦3試合をどう戦い、勝ち抜くかも見えてきた。(文=吉田 宏)

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 勝負の舞台は整った。プール戦(1次リーグ)と決勝トーナメントの日程、カード確定で見えてきた桜のジャージーの挑戦は、3大会連続の対戦となるサモアとの激突からスタートする。

「W杯の日程発表というのは、我々にとってはそれを受け入れるためのものだと思う。詳細が分かったので、自分たちがこれからフォーカスしていかなければいけないこと、どうゲームへ向けての準備をしていくかに注力することになる。W杯というのは、すべてに対してベストの状態で準備を整えて臨まないといけない。そこには開催都市に馴れること、試合会場に馴れること、そして様々な情報を集めていくことも含まれます」

 日程発表後の会見で、エディーはこう意気込みを語った。出場枠が24へ拡大され、新たなフォーマットで迎えるW杯。この変化が、日本代表がいかに戦い、決勝トーナメントに進めるかにも影響する。先ずは日本代表のプール戦日程を紹介しておこう。

【W杯プールE・日本代表試合日程】

■第1戦 10/3 12:15(日本時間10:15)
サモア(世界ランク20位)
7勝12敗/ニューカッスルスタジアム(収容3万人)

■第2戦 10/9 18:45(日本時間17:45)
フランス(世界ランク4位)
0勝1分13敗/ブリスベンスタジアム(収容5万2500人)

■第3戦 10/15 20:00(日本時間18:30)
アメリカ(世界ランク16位)
12勝1分13敗/アデレードオーバル(収容5万3000人)

※世界ランクは2月9日現在、日本は12位

 プール戦を勝ち抜いたチームが決勝トーナメントに進出する大会方式は従来と変わらないが、プール各組が5チームから4チームに1減、プール自体は4組から6組に増えたことで、各組2位以上と3位の中の成績上位4チームが決勝トーナメントに進むことになる。日程、会場が確定したことで、日本代表がどう勝ち上がるか、そして課題もさらに具体性を帯びてきた。日本はプール戦3試合全てを中5日で戦う日程だ。これは、日本代表にとっては2023年の前回大会(フランス)の平均「中8.3日」から3日、ホスト国だった19年大会の「中7.0日」からも2日短い試合間隔になる。

 参加国の多くが同じように中5~7日で戦うこと、そしてプール戦が3試合へ減少したことによる体力的な負担の軽減も踏まえると、中5日もやむを得ないことかも知れない。2015年大会での、南アフリカ戦から決勝トーナメント進出を懸けたスコットランド戦までの中3日に比べれば、エディーが会見で「かなり平等になってきている」と評しているように常識的な試合間隔ではあるが、日本にとっては、やはり勝敗にも影響し兼ねない懸念材料を孕んだ日程でもある。

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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