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青学大アンカーを支えた亡き先輩との日々 “一緒”に走った23キロ「うまくいかない時に…」

第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日に往路、3日に復路を行い、青山学院大が3年連続9度目の総合優勝を果たした。出走した選手たちの体やタスキに記されたのは「★7」の2文字。部員たちは、昨年2月に21歳で他界した皆渡星七さんへの思いをこの2文字に置き換えて駆けた。アンカーを務めた折田壮太(2年)にとっても、かけがえのない存在だった。

アンカーを務めた青学大・折田壮太【写真:産経新聞社】
アンカーを務めた青学大・折田壮太【写真:産経新聞社】

3連覇の青学大でアンカー務めた折田壮太

 第102回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日に往路、3日に復路を行い、青山学院大が3年連続9度目の総合優勝を果たした。出走した選手たちの体やタスキに記されたのは「★7」の2文字。部員たちは、昨年2月に21歳で他界した皆渡星七さんへの思いをこの2文字に置き換えて駆けた。アンカーを務めた折田壮太(2年)にとっても、かけがえのない存在だった。

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 右手は「3」、左手は「4」。大歓声の中で折田は広げた両手の指を立てた。何とも見慣れないポーズで切ったゴールテープ。そこには深い意味があった。

「右手が3連覇の『3』、左手が4連覇に続くようにと願いを込めて『4』。またその合計が皆渡星七の『7』になるようにゴールテープを切りました」

 昨年2月、黒田朝日ら現4年の同級生・皆渡星七さんが、悪性リンパ腫のため亡くなった。今大会の2日間、何度も中継に映し出された「★7」の2文字は「星七」を表現したもの。選手の体やタスキにも記され、出走前にはチームメートが肩にペンで描く姿もあった。折田はタイツにも自分でワッペンを縫い付けた。7つの星と、漢数字の「七」が浮き上がるデザイン。「お守り代わりに着けて、23キロ一緒に走りました」と込めた思いを明かす。

 折田にとって、皆渡さんは2学年上の先輩。それでも共に過ごした時間は鮮明に覚えている。

「体験入部の時に一番気さくに声をかけてくださった先輩で、その際に一緒にお風呂に入ったことも覚えている。明るく、元気で、人を笑わせることが好きな、そんな人だった。一緒にいてすごく楽しかった」

 2024年箱根駅伝のエントリーメンバーだった皆渡さん。折田は「1年目にうまくいかない時に『どうしたらいいんだろう』と相談したこともあった。キャンパスから寮まで、ジョグで一緒に帰ったことも何度もあって、何よりも『箱根駅伝で一緒に走ろう』という目標を語り合ったことを覚えている」。世代No.1ランナーと言われながら、なかなか結果を出せなかった日々を、支えてくれる存在でもあった。

 史上初となる2度目の総合3連覇を達成した青学大。亡きチームメートの思いも背負って成し遂げた偉業だった。

(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)

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