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全日本フィギュアを染めた赤 不器用な27歳、友野一希が五輪争いの果てに見た“愛の証明”

キス・アンド・クライに掲出された直筆メッセージには「オリンピック」の文字【写真:中戸川知世】
キス・アンド・クライに掲出された直筆メッセージには「オリンピック」の文字【写真:中戸川知世】

自分なりの決意表明「オリンピック」の文字「生きざまを演技に刻み込む」

 集大成の全日本では「生きざまを演技に刻み込む」と誓い、表現した。誰のためでもなく、自分のために。

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「それが応援してくださっている方へ、一番の恩返しになる。自分の気持ちが強くなったからこそ、周りもすごく応援してくれているのかな。自分から発せられる何かが伝わっている部分もあると思う」

「陽キャ」と思われがちだけれど、意外と一人の時間も好き。氷上でなんでもできると見られがちだけれど、不器用で、抜けているところも多い。「皆そうだと思うけれど、意外と悩みながら日々過ごしているんです(笑)」。インタビューには素直に答えてきた。全部出し切って、ファンと思いを共有したかったから。

 全日本のキス・アンド・クライに掲出された直筆メッセージには「オリンピック」と書いた。自分なりの決意表明。願いは届かなかったが「結果を求めてやってきた1年は最高だった」。フリーの演技後、取材に応じる姿は清々しいものを感じさせた。

 この日、観客から示された愛も確実に受け取った。「今までで一番の歓声で、ほんと最高でした。ダメだったかもしれないけれど、会場の応援が証明してくれたというか、ここまで成長できてよかった。自分を誇りに思う」。次の舞台は1月の四大陸選手権。来季の競技続行も決断した。信念は変わらない。

「スケーターとしての自分の道は終わらない。友野一希というスケーターをもっともっと磨いていきたい」

■友野一希(ともの・かずき)

 1998年5月15日、大阪府出身の27歳。シニアデビューとなった2017-2018シーズンの全日本選手権で4位、世界選手権でも5位入賞を果たす。21-22年シーズンの四大陸選手権で2位、22-23年シーズンの全日本選手権で3位など、長らく第一線で活躍してきた。現在は地元・大阪に本社を構える第一住建グループに所属。趣味はサウナ、読書。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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