伝説ドネア撃破も「いつも怖い」 血まみれの王者・堤聖也が語った覚悟…リングでつぶやく「がんばれ俺」

「統一戦を差し置くぐらい…」 熱望する井岡戦
世界王座に君臨しても、堤は飾らない。
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「ボクシング界はスター揃いだと思うけれど、そういう選手と比べて目立った強さはありません。一発で倒すパンチもないし、見栄えのいいスピードもありません。テクニックもディフェンスも大したものはないですけど、僕はそれでも積み重ねてきたもので世界で戦っています」
今回ドネアと対戦するにあたり「恐怖心がある」と口にした。ただ、その思いは今回に限った特別な感情ではないという。「いつも怖い」。何度も激戦を重ねてきたからこそ「自分の人生がどうなるのか」と、勝負の厳しさと現実を冷静に見つめている。
ドネアは世界5階級制覇王者のレジェンド。ビッグネームとの試合は自身を高ぶらせた。「僕がボクシングを始める前から、スター選手だった。ワクワクする」。恐怖と期待。その両方を受け止め、師事する石原雄太トレーナーのもと、厳しいトレーニングを積んだ。足の運びや頭の位置など、基本的なディフェンス面を繰り返して強化してきた。
バンタム級の王座を巡っては、WBCに井上拓真、WBOにクリスチャン・メディナ(メキシコ)、IBFにはホセ・サラス・レイジェス(メキシコ)がそれぞれ君臨している。今後の目標に他団体との統一を掲げる中で、大みそかにWBA同級挑戦者決定戦を行う井岡一翔(志成)に言及した。
「レジェンド」と敬意を表し「統一戦はやるべき仕事なんですけど、それを差し置くぐらいワクワクする対戦相手。学生の時からみていたチャンピオン。今日の試合と似た感じになるが、僕がチャンピオンとして戦えるなら、そんな機会ほかにない」と口にした。
歴戦の猛者ドネアを下し、井岡との対戦も熱望する堤。群雄割拠のバンタム級で重みを増し、新たな伝説を築きあげる。
(THE ANSWER編集部・澤田 直人 / Naoto Sawada)
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