友野一希、人生最大の挫折を救った30分間 「なんでやらへんのや」恩師と熱い激論、集大成の全日本へ
フィギュアスケート男子の友野一希(第一住建グループ)が6日までに「THE ANSWER」の単独インタビューに応じた。ミラノ五輪出場を目指す27歳。初の大舞台へ重要なシーズンで味わった「人生最大」の挫折、運命の全日本選手権(19日開幕)に向けた現在の心境を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)

単独インタビューで五輪イヤーの心境明かす
フィギュアスケート男子の友野一希(第一住建グループ)が6日までに「THE ANSWER」の単独インタビューに応じた。ミラノ五輪出場を目指す27歳。初の大舞台へ重要なシーズンで味わった「人生最大」の挫折、運命の全日本選手権(19日開幕)に向けた現在の心境を聞いた。(取材・文=THE ANSWER編集部・宮内 宏哉)
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11月14日、米ニューヨーク州レークプラシッド。友野は、27歳にして人生最大の挫折を味わった。
「スケアメですね。もう、即答だと思います」
グランプリ(GP)シリーズ第5戦スケートアメリカ。キャリア16回目となるGP大会は、見えていた初優勝が目前で消えた。
男子SPでは「That’s It」を演じ、4回転ジャンプも見事に着氷。95.77点の高得点で首位発進した。しかし、最終滑走だった翌日のフリーで2度転倒。大きな悔しさが残る3位となった。
「直近だからというのもあると思いますが……あれほど印象に残る失敗はない」。ジュニア時代から苦しい経験も重ねてきた友野だが、年々スケートへの気持ちが強まる分、味わう悔しさも深みを増している。
GPシリーズの総合成績で7位となり、6選手が出場するGPファイナルにあと一歩届かず。ミラノ五輪代表レースにおいてアドバンテージを得るチャンスを逃した。「切り替えは早い方」という友野もさすがにへこんだ。
スケートアメリカを終え、初めての練習日。ショックが消えない状態で、体も気持ちもついてこない。救われたのは、リンクで平池大人コーチと向き合った熱い時間だった。
「なんでやらへんのや、悔しくないんか」
平池コーチにかけられた言葉で、内に抱え込んでいた友野の感情があふれ出た。練習終盤の約30分間、お互い正面からぶつかり合った。「すごく珍しい、あそこまでは初めて。『悔しいに決まってるやろ!』というくらい、ワーッと感情が出た」。気づけば、自分に向いていた怒りも迷いもクリアになっていた。
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