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痛恨の“残り0秒敗戦”はなぜ起きた 判定の疑念より…ラグビー日本が露呈した「深刻な問題」

敗れた日本、欧州ツアーで残すは世界11位ジョージア戦のみ【写真:JRFU】
敗れた日本、欧州ツアーで残すは世界11位ジョージア戦のみ【写真:JRFU】

WTB石田「方向性は見え始めている」 残すは世界11位ジョージア戦のみ

 試合後の取材に応じたWTB石田が、こんなコメントで1点差の敗戦を振り返った。

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「自分たちの弱さも、手応えというのも感じています。すごく成長出来ている試合だとは感じていますが、結果が伴わないことには申し訳ない気持ちです。それでも、キャップ数の少ないチームですが時間を掛けることでチームとしてのまとまりも出来てきていると思います。何をするかという方向性とか、ディフェンスでも全員で体を張るとか、そういうところはすごくチームとしてまとまってきている。方向性は見え始めていると感じています」

 この試合でも前半の日本らしいスピードを生かしたトライをマークし、167cmの小さな体で毎試合果敢なタックルをみせてきた若きトライゲッターは、コンディションを理由にこの惜敗でツアーにピリオドを打った。だが、語った感触は仲間が間違いなく共有しているはずだ。

 残すは世界ランク11位、昨年日本で23-25と惜敗したジョージアとの敵地での1試合。石田が感じ取った方向性を、残った選手たちが最終戦でどう結果に繋げることが出来るか。ランキングや組み合わせ抽選会以上に、勝利に意味がある80分が近づいている。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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