NHK杯の招待「絶対にノーと言わない」 欧州男子に日本が特別なワケ「アニメなければ引退していた」
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯が9日まで大阪・東和薬品RACTABドームで行われた。男子シングルに出場した23歳のガブリエレ・フランジパーニ(イタリア)は合計204.64点で11位。思うようにいかない苦しいシーズンが続いているが、日本のアニメがキャリアを通して支えになっていると明かした。

GPシリーズ第4戦NHK杯
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第4戦・NHK杯が9日まで大阪・東和薬品RACTABドームで行われた。男子シングルに出場した23歳のガブリエレ・フランジパーニ(イタリア)は合計204.64点で11位。思うようにいかない苦しいシーズンが続いているが、日本のアニメがキャリアを通して支えになっていると明かした。
【注目】日本最速ランナーが持つ「食」の意識 知識を得たからわかる、脂分摂取は「ストレスにならない」――陸上中長距離・田中希実選手(W-ANS ACADEMYへ)
「散々だったよ」
7日のショートプログラム(SP)を64.78点の11位で終えたフランジパーニの表情は暗かった。「大失敗だと認めざるを得ない。自分自身にがっかりしている」。ジャンプ、スピン、スピード感……反省すべき点を次々に振り返った後、「特にここ日本で滑ることは僕にとって大きな意味がある。日本は特別な場所。だから、ここで自分の全力を出せなかったことが本当に辛い」と唇を噛みしめた。
「日本は僕にとってずっと夢の場所だった。街の文化、食べ物、そして大好きなアニメ。全てが僕にとっては本当に特別で、ここに来ると何者かになれた気分になる。小さい頃には、有名なスケーターたちが埼玉など日本で世界大会に出場しているところをテレビで見てきた。もちろんここがキャリアの終着点ではないけど、初めて日本に来た時は、目標の場所の1つに辿り着いた気持ちになった」
2022年、札幌開催のNHK杯で初来日。そこから4年連続でNHK杯に出場している。「GPは厳しい競争。招待されるだけでもとても嬉しいこと。ここ数シーズン、あまり調子が良くなくて、もう招待されないんじゃないかと怯えていた。NHK杯に呼ばれるのはいつでも嬉しいし、絶対にノーとは言わない。毎年参加したいし、これからも招待されることを願っている」。思い入れの強さが言葉に滲んだ。
だからこそ、実力を発揮できなかった歯痒さが拭えない。今季初戦のネーベルホルン杯は9位、GPシリーズ第1戦のフランス大会は12位と苦戦が続く。そんな中で、心の支えになっているのが日本のアニメだ。
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)








