「走りたくない、吐き気が…」“30歳の新ヒロイン”中島ひとみ、過酷な代表レースの裏側 心身に異変も…あの舞台へもう一度

「また走りたくなるんですよね」 今季ラストラン終え、見せた“アスリート魂”
7月に日本歴代2位となる12秒71を記録し、参加標準記録(12秒73)を突破。15歳で世代日本一を経験した“天才少女”が長い回り道を経て、30歳にして初めて日の丸を背負った。その裏にあったのは想像以上に過酷な日々。それでも――。
【注目】日本最速ランナーが持つ「食」の意識 知識を得たからわかる、脂分摂取は「ストレスにならない」――陸上中長距離・田中希実選手(W-ANS ACADEMYへ)
「今まで味わったことのないシーズンだったので、総じて楽しかったけど、めっちゃしんどかった。でも、また走りたくなるんですよね、たぶん(笑)。『苦しいな……吐き気がするな……もう走りたくない……決勝なんて嫌だ……』と思うけど、また走りたくなるんです。またあの舞台に立ちたいと思うのが、おかしなアスリート魂です」
来季は五輪や世界陸上などの世界大会はない。9月に名古屋で開催されるアジア選手権が大きな目標。そして、福部真子が持つ12秒69の日本記録も視野に入れる。
「まずは日本選手権優勝を狙っていく。順位も必要だけど、12秒6台、そして12秒5台を目指していきたい」
シーズンを終え、やりたいことを問われると「濃い混ぜそばのカップラーメンと、チーズがいっぱい乗っているピザを1枚食べたい。本当に寝られない日々が続いていたので、試合のことを考えずに爆睡したい」とにっこり。
頑張った自分に少しだけご褒美を与え、また100メートル障害でこの場所に戻ってくる。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)










