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変わろう、野球 筒香嘉智の言葉「子どもは大人の顔色を窺いながら野球をしている」

横浜DeNAベイスターズの主将であり主砲の筒香嘉智外野手。今季チームを21年ぶりの日本一に牽引するべく、日々の戦いに専念する大砲だが、オフには野球界の現状に危機感を抱き、未来ある子どもたちの可能性を守るべく、勇気ある発言を繰り返している。今年1月25日には日本外国特派員協会で会見し、約1時間に及ぶ質疑応答の中で真っ直ぐな意見をぶつけた。枠からはみ出ることを恐れない現役選手による発言は、野球界に一石を投じただけではなく、スポーツ庁の鈴木大地長官にも引用されている。

「野球を好きであり続けること」の大切さを説いた筒香嘉智【写真:編集部】
「野球を好きであり続けること」の大切さを説いた筒香嘉智【写真:編集部】

新連載「変わろう、野球――筒香嘉智の言葉」―なぜ現役ながら球界に一石を投じたのか

 横浜DeNAベイスターズの主将であり主砲の筒香嘉智外野手。今季チームを21年ぶりの日本一に牽引するべく、日々の戦いに専念する大砲だが、オフには野球界の現状に危機感を抱き、未来ある子どもたちの可能性を守るべく、勇気ある発言を繰り返している。今年1月25日には日本外国特派員協会で会見し、約1時間に及ぶ質疑応答の中で真っ直ぐな意見をぶつけた。枠からはみ出ることを恐れない現役選手による発言は、野球界に一石を投じただけではなく、スポーツ庁の鈴木大地長官にも引用されている。

「THE ANSWER」では「変わろう、野球――筒香嘉智の言葉」と題した新連載を始動。筒香の言葉から、ハマの大砲が野球界はもちろん、幅広くスポーツ界に伝えていきたい思いを紐解いていく。

 ◇ ◇ ◇

「今日の1勝よりも、将来プロ野球選手になるという夢を捨てないこと、野球を好きであり続けることだと思うんです」――野球をする子どもの「本当に大切なこと」について

 筒香が、少年野球を含めた日本球界の在り方に疑問を抱き始めたのは、2015年オフに訪れたドミニカ共和国での影響が大きい。その前年にも、以前から耳にしていた現地の様子を自分の目で見てみたいと思い立ち、現地に1週間ほど滞在。2015年には晴れてDeNAの許可も下り、ウインターリーグへの正式参加が実現した。約1か月を過ごしたカリブ海の小島で、現地の選手が伸び伸びと勝負を楽しむ姿にショックを覚えた。

「みんな野球が好きで好きでたまらないって言うんです。本当に楽しそうにプレーするし、雨で試合が中止になると本気で悔しがる。日本では試合や練習がなくなると、みんな大喜びするのに、この差は何なんだろうって思いました」

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