「自分、青かったんです」戦力外通告から6年“史上最高の主将”が抱える後悔 コーチとして伝えたいこと「クビって言われれば…」

「自分も青かったと思うんです」35歳まで現役続けても抱える後悔
「技術や体力を突き詰めるのはもちろんです。プロなので。ただその先を見据えた言動であったり。自分も現役の時、青かったと思うんですよ。選手としてその先を見て野球をやっておくべきだったかなと、今になって思うんです」
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法大時代から卓越したリーダーシップで知られ、史上最高のキャプテンとまで呼ばれた。プロでは3球団を渡り歩いて通算1288試合出場。35歳まで現役を続けてなお、抱える後悔があるのだという。
「レギュラーで使ってもらって、毎日試合に出てた時は本当に1試合1試合、無我夢中でやってただけなんですけど、怪我もあって試合に出られなくなった時に、やはりもどかしさとか……。ベンチを温めることが多くなって、プレーボールから終盤までずっと1年間見ていると、何で自分を使ってくれないんだって思い始めるんですよ」
野球はチームスポーツ。負の感情は周りに伝わる。そこで後ろ向きな考えではなく、スパッと視線を切り替えるべきだったというのだ。
「そうなったときに、世代交代というかね、若手の指導とかにうまく切り替えられなかった自分がいたんです。自分の中ではまだできると思っていて。いい見本にはなれなかったなと反省する部分があるんです。やっぱり、青かったんです」
現在、グラウンドで日々を共にするライオンズの選手に伝えたいことは、当時の大引啓次に伝えたいことでもある。
「見てるよ。お前のこと、みんな見てるよとね」
(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)
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