「なんで女子は弱いの?」 男子の陰に隠れ…“サブ扱い”日本女子競歩の評価を覆した藤井菜々子の快挙【東京世界陸上】
陸上の世界選手権東京大会で20日に行われた女子20キロ競歩で藤井菜々子(エディオン)が銅メダルを獲得した。1時間26分18秒の日本新記録で、競歩女子で初の表彰台に。世界でも実績十分の男子競歩の陰に隠れがちだった女子競歩。「なんで女子は弱いの?」。藤井の心に刺さったのは海外選手の言葉。悲願のメダル獲得の裏に悔しさを抱えた日々があった。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

陸上の世界選手権東京大会
陸上の世界選手権東京大会で20日に行われた女子20キロ競歩で藤井菜々子(エディオン)が銅メダルを獲得した。1時間26分18秒の日本新記録で、競歩女子で初の表彰台に。世界でも実績十分の男子競歩の陰に隠れがちだった女子競歩。「なんで女子は弱いの?」。藤井の心に刺さったのは海外選手の言葉。悲願のメダル獲得の裏に悔しさを抱えた日々があった。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)
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日本の女子競歩は弱くなんかない。自国開催の大舞台で証明した。
目いっぱいの歓声を受けた藤井が、メダル圏内で国立競技場に帰ってきた。残すは1周。自慢の歩型で一歩一歩前進し、最後の力を振り絞る。
ラスト100メートル。パウラミレナ・トレス(エクアドル)が迫ってきた。ゴールまであと少し……。朝からスタジアムに詰めかけた観衆が息をのむ。2人はほぼ同時にゴールラインを通過。同タイムながら着差あり、50センチの超僅差で藤井に軍配が上がり、女子競歩初のメダルを執念で掴み取った。
「今回は気持ちの大きさが違った。メダルを目指して本気で取り組んできたことが結果に繋がって純粋に嬉しい」。快挙達成に胸を張った。
葛藤を抱えて歩き続けてきた。
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