[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

34年ぶり決勝で浮かんだ「ジョブズの言葉」 自己嫌悪すら糧に…失敗に学び、中島佑気ジョセフが結んだ世界6位の“線”【東京世界陸上】

陸上の世界選手権東京大会は13日から国立競技場で熱戦が繰り広げられた。2007年の大阪大会以来18年ぶり3回目の日本開催。現地で取材した「THE ANSWER」では、選手や競技の魅力を伝えるほか、新たな価値観を探る連載「東京に集いし超人たち」を展開。第14回は「失敗の価値」。男子400メートルの中島佑気ジョセフ(富士通)は日本勢34年ぶりに決勝進出し、6位入賞を果たした。レース前に浮かんだのは、有名起業家の言葉。読書家で知られる23歳が苦悩を乗り越え、辿り着いた場所で感じたものとは。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

男子400メートルで6位入賞を果たした中島佑気ジョセフ【写真:中戸川知世】
男子400メートルで6位入賞を果たした中島佑気ジョセフ【写真:中戸川知世】

東京世界陸上連載「東京に集いし超人たち」第14回

 陸上の世界選手権東京大会は13日から国立競技場で熱戦が繰り広げられた。2007年の大阪大会以来18年ぶり3回目の日本開催。現地で取材した「THE ANSWER」では、選手や競技の魅力を伝えるほか、新たな価値観を探る連載「東京に集いし超人たち」を展開。第14回は「失敗の価値」。男子400メートルの中島佑気ジョセフ(富士通)は日本勢34年ぶりに決勝進出し、6位入賞を果たした。レース前に浮かんだのは、有名起業家の言葉。読書家で知られる23歳が苦悩を乗り越え、辿り着いた場所で感じたものとは。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

【注目】日本最速ランナーが持つ「食」の意識 知識を得たからわかる、脂分摂取は「ストレスにならない」――陸上中長距離・田中希実選手(W-ANS ACADEMYへ)

 悲願の決勝を前に頭に浮かんだのは、スティーブ・ジョブズの演説だった。

「その時は何とも思わない経験や体験も、色々な時間を経て、その点と点が結びついて一つの成果になる」

 点と点をつなぐこと――。偉大な先人の言葉の意味を身に染みて感じた。

 たった8人だけが辿り着ける特別な舞台。「神聖な場」と称した中島は、5万人の大歓声を一番近くで感じる大外9レーンを駆けた。ラスト50メートルの追い込みは脅威だった。

「世界最高の舞台を東京で、みなさんの歓声を背中に走れたことは本当に大きなこと。アスリートとしてこれほどまでにない幸せ」。歴史の針を動かした23歳は清々しい表情を見せた。

 前回東京で開催された1991年大会の高野進(7位)以来、日本勢34年ぶりとなる決勝進出。そして、史上最高となる6位を記録した裏には数々の“価値ある失敗”が存在する。

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X CW-X
lawsonticket
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集