17歳久保凛、春に流した“もう一つ”の涙 察した重圧…監督が贈った「大谷翔平すら7回ミスできる」の真意
陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)は18日、女子800メートル予選が行われ、日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)は2分2秒84の組7着。準決勝進出はならず、レース後は「何もできずに終わってしまった」と涙した。高校2年で日本記録を樹立し、国内に敵は不在。常に「優勝」「日本新記録」と陸上界の期待を背負ってきた。そんな17歳にはこの春にも涙を流した日が……。同校の野口雅嗣監督がかけた言葉とは。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)

陸上の世界選手権東京大会
陸上の世界選手権東京大会(国立競技場)は18日、女子800メートル予選が行われ、日本記録保持者の久保凛(東大阪大敬愛高3年)は2分2秒84の組7着。準決勝進出はならず、レース後は「何もできずに終わってしまった」と涙した。高校2年で日本記録を樹立し、国内に敵は不在。常に「優勝」「日本新記録」と陸上界の期待を背負ってきた。そんな17歳にはこの春にも涙を流した日が……。同校の野口雅嗣監督がかけた言葉とは。(取材・文=THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂)
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5月の木南記念でのこと。女子800メートルに出場した久保は、キルソップ・コール・テス(豪州)に0秒63及ばず2位。海外の強豪と渡り合ったにもかかわらず、レース後は大粒の悔し涙を流した。
「僕の前では妥協した話は絶対にしないし、泣かない。あの時もメディアの人たちに『久保選手、泣いていましたよ』って聞いて。でも僕にレースの報告をする時には普通の対応をしてくれる」
野口監督は当時をそう振り返った。
高校2年時の日本選手権で優勝。その2週間後に日本新記録(1分59秒93)を樹立した。今年は、さらに0秒41更新して2連覇。高校最高峰の舞台となるインターハイでは同種目初となる3連覇を達成するなど、華やかな実績を残してきた。
大舞台でも積極果敢な走りを見せ、報道陣に囲まれても物おじせずに答える。一方でトラックを離れたら“普通”の高校生。「練習中、試合中の表情でその時の状況が分かる」と話す野口監督には感じることもあった。初めて日本記録を樹立した後、「『またこのレベルで走れるのか』と(不安に)思っていたんじゃないかな」と胸中を察する。
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