襲われた原因不明の病「もう終わりかな」 世界に挑んだ福部真子、1人でもいいから伝えたいメッセージ【東京世界陸上】

昨年12月に「菊池病」の発症を公表「スタートラインに立つ姿が想像できなかった」
昨年12月に「菊池病」の発症をSNSで公表した。頸部リンパ節が腫れることで発熱する良性の病。特効薬はなく、治癒期間にも個人差があるという。福部は、直前11月上旬から発熱や悪寒、体の痛みを繰り返した約2週間を「地獄の日々」とつづっている。
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「まずは、普通の生活を送れるかというところから始まった」。日常生活すらままならない日々を越え、今季を迎えた。7月の日本選手権はタイトルを逃し、8月のアスリートナイトゲームズin福井で、世界陸上の参加標準記録(12秒73)をジャストで突破した。
直後に同じ病を患う人たちへの思いを語ったが、大舞台を戦い抜いたこの日もまた、丁寧に言葉を紡いだ。
「菊池病になって『もう終わりかなあ、もう代表のユニホームを着れないかなあ』とそこまで思っていた時期もあった。菊池病の方がどれだけ世界陸上を観てくれたかは分からないけど、1人でもいいんですよ、私が頑張っていることが何か生きる活力になってくれたら。菊池病じゃない人にも調べてもらうことが第一歩だと思うし……。認知度が高まればもっともっと過ごしやすい社会になると思う」
この想いが、苦しみを抱えるあなたに届きますように――。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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