井上尚弥興行で“現役医師ボクサー”も激闘 夜勤あり、精神科と両立だから知る「人の心の弱さ」――岐阜ヨコゼキ・名和祐輔
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ち。怪物の完全勝利に約1万6000人が歓喜した。熱狂の約6時間前、会場がまだ落ち着いた空気をまとっていた時間帯。「精神科医」という異色の肩書きを持つ34歳が大舞台のオープニングカードを飾った。(取材・文=THE ANSWER編集部・澤田 直人)

精神科医の名和祐輔がオープニングカードを飾る
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が14日、名古屋市のIGアリーナでWBA世界同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との防衛戦に臨み、3-0の判定勝ち。怪物の完全勝利に約1万6000人が歓喜した。熱狂の約6時間前、会場がまだ落ち着いた空気をまとっていた時間帯。「精神科医」という異色の肩書きを持つ34歳が大舞台のオープニングカードを飾った。(取材・文=THE ANSWER編集部・澤田 直人)
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ビッグイベントの第1試合。バンタム級4回戦が行われ、現役精神科医の・名和祐輔(岐阜ヨコゼキ)が綾野太晴(中日)と対戦した。
序盤から果敢に攻めたてた名和。ワンツーで組み立てようとしたが、綾野に左フックを合わされ、ダウンした。すぐさま立ち上がり、圧力をかけて左ボディーを当てる。2回は接近戦で両者のパンチが激しく交錯。右アッパー、右ストレートを放った。しかし、綾野の強烈な右ストレートをもろに被弾。膝からぐらつき、立てなくなったところでレフェリーが試合を止めた。
2回TKO負け。戦績は2勝(1KO)6敗になった。試合後に会見し「この試合に向けて練習してきたので、負けてしまったのは悔しいです。ただすごく楽しく試合ができました」。右頬が赤く腫れていたが、表情は清々しかった。大舞台の雰囲気については「(観客席の)遠いところにしか僕の関係者は見えなかったですが、それでも声を張って応援していただけて、すごく嬉しかった」と感謝した。
名和を指導する久保田祐介トレーナーは「4回戦のボクサーがこのリングに立てるということはまずないので。本当に運がいいです。医者という人の命を救う職業に就きながら毎日練習を頑張っていた。勝たせてあげたかったですが(名和は)ベストを尽くしました」と称えた。
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