「トップスタンダード」で世界に驚きを― リーチマイケル「僕が選手に言ったこと」
「僕が選手に言ったこと」…リーチマイケルが目指す「トップスタンダード」
気持ちでは対等に戦えても、体の大きさで上回る相手には技術で対抗するしかない。若いチームにとって、戦術面の理解度を高めることが課題になると考えている。
しかし、戦術面を克服すれば万事解決かというと、そういうわけでもない。リーチが「これから変えないといけないと思うことは……」と言った言葉に、今後の日本の成長にとって最も重要なヒントが隠されていた。
「一人一人のスタンダード、メンタリティ。今回、経験した差を一人一人がどう感じて埋めていくのか」
代表チームは解散。サンウルブズ、トップリーグや大学の各チームに散らばり、それぞれのチームで新たなシーズンに備える。
「僕が選手に言ったことは『これから一人一人、違うところに行くけど、今までやってきたこと(のレベル)を上げないといけない。一人一人のスタンダードが上がれば、チームのスタンダードが上がる』ということ。一人一人が責任をもって、トップスタンダードにならないといけない。今日はいいテストができたと思う」
世界トップ3との対戦で得た経験を持ち帰り、それぞれのカテゴリーで意識を高く持ち、進化を目指していく。「一人一人のスタンダード」の向上が2年後に歓喜を味わい、笑顔で終えるための近道となるのだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer