有森裕子会長、涙の会見にあった34年前の思い 迎える立場になり実感した「幸せな国際デビュー」
会長として“迎える立場”に「意味あるものとして作り上げなければ」
「そんな自分がこうやって、34年後になって、いろんな思いを持ってデビューするかもしれないアスリートも含め、来る全ての人たちを迎える立場になった。こんなにも多くの人が思いを寄せ、迎え入れる準備をしてくれているんだと感じた時に、改めて私は幸せな国際デビューができたんだなと思っています」
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立場が変わって見えてきたこと。選手時代の経験も踏まえて、全力で大会運営に臨むことを誓った。
「今回も1人でも多くのアスリートが初めてにしても、初めてじゃないにしても、世界陸上をそういった思いで迎え、今まで頑張ってきた全ての自分の実力を全力で発揮し、その姿を多くの人たちに応援し、見てもらえることを楽しみにできる素晴らしい大会にできれば」
今年6月に会長に就任してから初の世界陸上が自国開催となった。「私たちはこの大会を次の世代、次の時代にどうできるか。最大限に考えた上でこの大会を意味あるものとして、次に繋げるものとして作り上げていかなければいけません」。単なる1つのイベントとして終わらせるのではなく、陸上界の未来のために繋げていく。会長としての覚悟が伝わる会見だった。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)
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