[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

櫻井心那のV支えた通算7勝の現役ゴルファー 吉田弓美子がキャディー務めたワケ、報酬は「0円で」

現役でありながら、キャディーをする理由とは【写真:柳田通斉】
現役でありながら、キャディーをする理由とは【写真:柳田通斉】

櫻井「弓美子さんが背中を押してくれてなかったら…」

「17番で『私、早く帰りたいから、分かってるよな』と言われました。圧です。『カッコ、笑い』みたいな」

【注目】日本最速ランナーが持つ「食」の意識 知識を得たからわかる、脂分摂取は「ストレスにならない」――陸上中長距離・田中希実選手(W-ANS ACADEMYへ)

 櫻井はそうは言いながら、しっかりと鼓舞されていた。

「18番ではティーショットから、勝負を決めるつもりでした。弓美子さんがいてくれて、本当に心強かったです。2日目からコースが難しくなりましたが、励まされましたし、アドバイスもしてくださいました。弓美子さんが背中を押してくれてなかったら、乗り越えられなかったと思います」

 ツアー優勝者が、優勝キャディーになること自体が異例。だが、吉田はこれまで、ささきしょうこ、川満陽香理、藤田さいきのキャディーを務めていた。櫻井とは、2022年にステップ・アップ・ツアーで出会って意気投合。食事やディズニーランドに行く仲といい、櫻井が冗談でキャディーを提案したところ、吉田が「空いてる週ならやるよ」と快諾していた。吉田は現役でありながら、キャディーをする理由を率直に言った。

「楽しそうだし、キャディーさんの目線になってプロのゴルフを見てみたい思いがあるからです。それをやらせてくれた皆さんに感謝ですし、いいものを見させてもらっている感覚です。心那の場合は抜群にパットがうまいですよね。すごく参考になりました。なので、今回、(報酬は)ゼロ円で」

 プロキャディーの場合、優勝賞金の10%が相場で、櫻井が獲得した1440万円のうち144万円を手にできたはずだが、これを放棄。次週は自身でステップ・アップ・ツアーの試合に出る予定と明かしながら、「疲れたからやめようかな(笑)」と言って取材陣を笑わせ、クラブハウスへ戻っていった。

 ちなみに、櫻井は会見で「また、遊びに行って一緒に豪華な食事でもしたいです」と、2人ならではの祝勝会プランを明かした。残るシーズンは、ともにプレーヤーとして戦い切り、オフにその時間を楽しむつもりだ。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X CW-X
lawsonticket
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集