張本智和を王者・中国はどう見ているのか 世界トップ2が語る「天才少年の肖像」
「張本の成長を注目する」「見守る」…世界1、2位が警戒する将来性
張本は世界選手権男子シングルスで男女を通じて史上最年少となる8強入り。日本のみならず、世界のファンを驚かせた。
その衝撃は卓球王国の選手にとっても、同じだったようだ。馬龍は「初めて知ったのは彼が小学6年生」の時という。ジュニアのワールドツアーに出場していた当時から、存在を認識。そして、15年10月のポーランドオープンで、13歳と実際に対峙している。
前回対戦でストレート勝ちを収めた馬龍は「2年前に比べると、背も高くなったし、技術も成長している。ワールドツアーや世界選手権でいい結果を残している」と評価。そして「張本の成長を注目していきたい」と一目置く存在であることを明かした。
一方、世界ランキング2位の樊振東も、張本を「実力がある」と認めるひとりだ。
中国の次期エースと期待される20歳は、これまで張本と中国人選手の対戦を間近で見てきたことを踏まえ、「これから張本の成長を見守っていきたい」と馬龍同様、世界のトップ戦線において注目の存在であることを認めた。
さらに、樊振東は日本の卓球界全体の底上げについても警戒している。「数年、ワールドツアーでも世界選手権でも丹羽、水谷と対戦する機会があった。これはまさに日本選手の実力が向上した証しでもある」と日本の実力者の名前を挙げ、評価した。
では、女子に目を移すと、どうだろうか。