「こだわりながらもこだわらない」 X Gamesで見せるBMXフラットランド・内野洋平の生き様

第一人者・内野が考えるフラットランドの魅力とは…
何もない平らなステージの上で、卓越したバランス感覚と自由な発想から繰り出される華麗な技の数々。わかりやすく例えるなら、フラットランドはスケート靴をBMXに変えたフィギュアスケートのようなものだ。ジャッジが採点し、その優劣を競う。「新しいものを生み続ける面白さ、それがフラットランドの魅力だと思うんですよ」と内野は言う。
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「既存のものではなく、歴史上まだ誰も見たことのない技をステージで出していく。だから、ジャッジも採点がすごく難しいと思いますよ。例えば、野球でいうとある程度の球種は決まっていて、その中で『アイツのスライダーはすごく曲がる』というのはある。だけど、僕らは毎回まだない球種を生み出して、観る人すべてを『どうやって打てばいいんだ?』と驚かせる感じ。だから、それがうまくハマった時は本当に面白いんですよね」
もちろん、今回のX Gamesに向けても、世界をアッと驚かせるトリックを「はい、用意してきました」とキッパリ言い切る。5月18日に開催された前哨戦「DeNA presents Spark ONE supported by ARKLEAGUE」のフラットランド・MENS HIクラスで優勝したのは、順調に準備が進んでいる証だろう。
X Gamesへの出場が決まっている8選手には、内野の他にもX Games Chiba 2023優勝者の片桐悠、X Games Chiba 2022で3位となった佐々木元も名を連ねる。ジーン・ウィリアム・プレボスト(カナダ)、マティアス・ダンドワ(フランス)、ビッキー・ゴメス(スペイン)らの含め、招待された8人はいずれも世界大会の常連であり、ともにシーンを盛り上げてきた仲間。互いに手の内を知るライダーの頂点に立つには、制限時間内により得点の高い技を成功させた方が勝ち抜けるベストトリック方式の対戦を3度戦わなければならない。
「ベストトリックのフォーマットによる一発勝負。やっぱり最高難易度でオリジナルの技が勝つ。正直、みんなが何を出してくるかわからないんですよね……(笑)。ただ、その場の小手先で返せるような技ではこないでしょう。3回戦あるので、自分の中では3枚カードを用意して、1回戦はこれ、2回戦はこれ、と徐々に難易度を上げる予定ですけど、もし1回戦の相手がとんでもないものを出してきたら、やむを得なく2枚目、3枚目を切るしかなくなる。その組み立てにも面白さがありますね」
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