無敗チームが急失速…ジークスター東京、4月大苦戦の裏側 寄せ集めのスター軍団を待つ壁【ハンドボール・リーグH】
男子ハンドボールのスター軍団、ジークスター東京が迷走している。今季スタートしたリーグH初代王者を目指すジークスターは昨年9月の開幕から無敗の快進撃で首位を独走していたが、4月に入って急ブレーキ。19日にホームで福井永平寺ブルーサンダーに敗れ、20日にはブレイヴキングス刈谷に抜かれて首位の座からも陥落した。日本代表経験者をズラリと並べたスター軍団に、何が起きたのか。

3月まで16勝2分→4月に入って1勝2敗…何が起きた?
男子ハンドボールのスター軍団、ジークスター東京が迷走している。今季スタートしたリーグH初代王者を目指すジークスターは昨年9月の開幕から無敗の快進撃で首位を独走していたが、4月に入って急ブレーキ。19日にホームで福井永平寺ブルーサンダーに敗れ、20日にはブレイヴキングス刈谷に抜かれて首位の座からも陥落した。日本代表経験者をズラリと並べたスター軍団に、何が起きたのか。
飛び上がり、抱き合って勝利を喜ぶ福井の選手とは対照的に、ジークスターの選手たちは力なく肩を落とした。相手は黒星先行の中位チーム、優勝を狙う首位ジークスターにとって負けるはずのない試合だったし、負けてはいけない試合でもあった。ところが、結果は無残だった。
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前半こそ14-13とリードして折り返したが、内容はお粗末。ノーマークのシュートが枠を外れ、GKに止められ、連携ミスも目立った。巻き返しを狙ったはずの後半はさらに失速した。10分過ぎに逆転され、4連続失点で突き放された。残り1分で1点差まで迫るのがやっと。どちらが上位か分からないような試合展開だった。
この日はホームのひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)今季最終戦。残るホーム戦が立川立飛アリーナで行われるため、1100人を超すファンがスタンドからジークスターに声援を送った。ところが、試合後に聞こえたのは、ため息ばかり。佐藤智仁監督はファンへのあいさつの冒頭で謝罪。「この敗戦は私の責任です」と頭を下げた。
昨年9月の新リーグ開幕から、強さを見せつけてきた。今年2月には昨季までの日本リーグ4連覇の「王者」豊田合成ブルーファルコン名古屋をアウェーで撃破。リーグ戦無敗のまま3月31日には16勝2分けでプレーオフ(6月)進出一番乗りを決めた。積極的な補強で選手を集めながら2020年の日本リーグ参入以来、あと一歩で頂点を逃してきたが「今年のジークは違う」と他チームも認めるほどの強さを見せていた。
ところが、4月に入って様子は一変。5日のレッドトルネード佐賀戦で今季初黒星を喫すると、福井にも敗れて1勝2敗。勝ち点36と足踏みしている間に同37の刈谷に抜かれ、3位豊田合成に並ばれ、4位佐賀にも1勝差(勝ち点2差)まで迫られた。
福井戦ではケガで戦列を離れていた元日本代表主将のCB東江雄斗が4か月ぶりに出場。抜群の個人技からゴールを奪うなど「違い」を見せたように、個々の能力は相変わらず高い。大崎電気、豊田合成、トヨタ車体(現刈谷)、大同特殊鋼など強豪チームからの移籍組だけでなく、LB泉本心、CB伊禮雅太ら大学から加わった日本代表組もいる。
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