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韓国プロ野球チームが選手に突き付ける“日本との差” 成長促す宮崎での日々「まず己を知って…」

韓国のプロ野球は、日本より一足早く22日に開幕した。そこで戦う10球団のうち8球団は、日本で春季キャンプを張っている。さらに、3月2日まで宮崎県内で行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」には斗山ベアーズとロッテ・ジャイアンツが参加。パ・リーグ4球団と熱戦を繰り広げた。韓国の球団が日本へ向かう狙いはどこにあるのか。(取材協力・パシフィックリーグマーケティング株式会社)

プレミア12に出場したロッテのユン・ドンヒら有望選手も、開幕前には日本で鍛えている【撮影:羽鳥慶太】
プレミア12に出場したロッテのユン・ドンヒら有望選手も、開幕前には日本で鍛えている【撮影:羽鳥慶太】

「球春みやざきベースボールゲームズ」に参加した斗山と韓国ロッテ

 韓国のプロ野球は、日本より一足早く22日に開幕した。そこで戦う10球団のうち8球団は、日本で春季キャンプを張っている。さらに、3月2日まで宮崎県内で行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」には斗山ベアーズとロッテ・ジャイアンツが参加。パ・リーグ4球団と熱戦を繰り広げた。韓国の球団が日本へ向かう狙いはどこにあるのか。(取材協力・パシフィックリーグマーケティング株式会社)

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「球春みやざきベースボールゲームズ」は2013年から行われ13回目を迎える。今年は韓国の2球団とソフトバンク、千葉ロッテ、オリックス、西武が参加した。日本より緯度が高い韓国ではこの時期まだ寒く、国内でのキャンプが難しいこともあるが、日本でシーズン前に試合を組むのはまた別の狙いもあるという。

 斗山の日本キャンプには、30年を超える歴史がある。1991年に大分県津久見市で行ったのが始まりだった。当時のマネジャーで、現在は団長(球団代表、GMに相当)を務めるキム・テリョン氏は、「今年は天気が悪いですが…」と、気温が上がらない日が多かった天候不順を嘆きながら、韓国より平均気温も高く、施設も整った良い環境だとする。今春1軍は豪州でキャンプインし2月下旬に宮崎へ。2軍は沖縄・宮古島で行った。

 2015年から7年連続で韓国シリーズに進出するなど、斗山は近年好成績を残してきたチームだ。この好循環にも、日本での練習が関係しているという。春だけでなく、秋には宮崎でのフェニックス・リーグに参加し、日本のチームと対戦する。その後も秋季キャンプで宮崎に残るのが恒例となっている。

 キム・テリョン団長は「育成のスタートがフェニックス・リーグなのです。オフシーズンの秋に若手がリーグに参加し、翌春には1軍の戦力になる。さらにFAになって他のチームに移籍する選手が多いですね」と胸を張る。韓国プロ野球はFAや現役ドラフトによる移籍が活発なリーグでもあるが、自前の選手をきっちり戦力化するには、日本で得る刺激が不可欠だというのだ。

「まずフェニックス・リーグで力をつけ、育てて、1軍で活躍していくという循環です。試合をしながら、目で見て勉強もできるので非常に良い機会をいただいています」

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