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「学生とは違う、プロ意識を持って」 VS大学で必要だった完全V、トヨタ自動車に実業団のプライド

右手をあげてゴールに飛び込んだ内田隼太【写真:柳瀬心祐】
右手をあげてゴールに飛び込んだ内田隼太【写真:柳瀬心祐】

アンカー内田「最初で最後の大会で、ゴールテープを切れた」

 4区はケニア出身のサムエル・キバティが快走した。留学先の岡山・倉敷高でインターハイ5000メートルで優勝し、昨年チームに加入した20歳は「外国人区間」で3位。2位との差をしっかりと守った。

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キバティ「コンディションはよくなかったけれど、ベストの走りは出した。よかった」

 5区は吉居とともに中大から加入したルーキーの湯浅仁。序盤から好調に飛ばして後続との差を広げたが、終盤は疲れからかペースダウン。それでも、区間4位の走りでトップを守った。

湯浅「いい走りができず、順位をキープすることしかできなかった。ただ体の状態は把握することができたので、今後の練習と生活に生かしたい」

 6区でも、田中秀幸が区間トップの走りをみせて首位を守った。今大会最年長の34歳は、今大会最も短い4.7キロを一気に走り切り、アンカーの7区につなげた。

田中「最大で最善の準備をしてきた。今は順大のコーチもしているので、学生たちにもしっかりと走りを見せられたかな。実業団と学生が争う駅伝はないので、コーチとしてもいい経験ができたと思う」

 最終7区の内田隼太は余裕を持って逃げ切り。区間賞の走りで2位との差をさらに広げ、来月開幕する大阪・関西万博の会場に設けられたゴールに右手をあげて飛び込んだ。

内田「焦らずに1位でゴールすることだけを考えた。自分の走りができたことが、区間賞につながった。最初で最後の大会で、ゴールテープを切れたのが、うれしかった」

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荻島 弘一

1960年生まれ。大学卒業後、日刊スポーツ新聞社に入社。スポーツ部記者としてサッカーや水泳、柔道など五輪競技を担当。同部デスク、出版社編集長を経て、06年から編集委員として現場に復帰する。山下・斉藤時代の柔道から五輪新競技のブレイキンまで、昭和、平成、令和と長年に渡って幅広くスポーツの現場を取材した。

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