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ロハスが全力プレーで示した日本への敬意「これがドジャースの野球」 取材で感じた36歳の矜持

米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦するほか、巨人&阪神ともプレシーズンゲームを行う。現地取材する「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

巨人戦に先発出場したドジャースのミゲル・ロハス【写真:中戸川知世】
巨人戦に先発出場したドジャースのミゲル・ロハス【写真:中戸川知世】

「ドームで聞いたANSWER」第7回

 米大リーグのドジャースとカブスが「MLB 東京シリーズ by Guggenheim」のため来日。18、19日に開幕カードで対戦するほか、巨人&阪神ともプレシーズンゲームを行う。現地取材する「THE ANSWER」では来日した選手、米メディア関係者らに直撃取材。「ドームで聞いたANSWER」と題し、語ってもらった内容を伝える。

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 第7回はドジャースのミゲル・ロハス内野手。15日の巨人戦では「8番・遊撃」で先発出場し、2打数1安打1得点の活躍で5-1の勝利に貢献した。大谷翔平投手の2ランなど3本塁打で圧倒したが、ロハスが「これがドジャースの野球」と強調したのは一発とは別のシーン。エキシビションでも手を抜かない姿勢には、客席をドジャーブルーに染めた日本ファンへの敬意があった。(取材・文:THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

 ◇ ◇ ◇

 世界一の打線が火を噴いたのは3回だった。先頭の7番コンフォートが右中間に先制ソロ。続くロハスは死球で出塁すると、9番パヘスの左中間を破る二塁打で一気に一塁から生還した。「これがドジャースの野球だ。私たちは適切に試合を運べるように心がけている」。一つでも先の塁へ。大谷とT・ヘルナンデスにも一発が飛び出したビッグイニングの中で、常勝球団たるゆえんを示した隠れた激走だった。

 エキシビションでも手は抜かない。それは球場内外でドジャース愛を表した日本のファンに対するリスペクトだった。「試合を見に来てくれた人たち、東京、そして日本全国のファンに優れたショーを見せるために私たちはここに来ている」。試合後の囲み取材で力を込めた36歳の言葉には、メジャーリーグを代表して来日したという強い矜持が感じられた。

 日本の野球界に対する敬意は深い。それは母国ベネズエラとの繋がりが関係している。「ここは多くの歴史と伝統が詰まった場所。子どもの頃、この球場でたくさんのベネズエラ選手がプレーするところを母国で見てきた。だから、これは選手としての夢の一つだった」。ペタジーニ、カブレラ、ラミレスといった名選手を生み出した南米の強豪国。先人からは日本のファン層を絶賛する声を聞いてきた。

 イニング間にも、ボールを客席に投げ入れるなど積極的にファンサービス。「本当に重要なこと。米国にいる時からすでに日本のファンの愛を感じていたから」。SNSではここ数年、太平洋の向こう側からの激励が日に日に増えていった。直接恩返しする最高の機会。メジャー12年目のベテランは、「ドジャースの野球」を全力で体現することで感謝を示す。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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