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小林陵侑も人間である 「地球上3人だけ知る世界」の先人から届いた“お告げ第2弾”

スキージャンプ男子ワールドカップ(W杯)のジャンプ週間で史上3人目となる4戦全勝の完全優勝を果たした小林陵侑(土屋ホーム)。偉業達成直後のW杯も勝って、男子では史上最多タイとなる6連勝。年をまたいだ無双も、連勝が止まるとしばらく優勝から遠のいたが、2月2日の第18戦で6試合ぶりの勝利を挙げ、早くもシーズン10勝の大台に乗せた。

ジャンプ週間で全勝優勝を果たし、今季早くもシーズン10勝の大台に乗せている小林【写真:Getty Images】
ジャンプ週間で全勝優勝を果たし、今季早くもシーズン10勝の大台に乗せている小林【写真:Getty Images】

ジャンプ週間完全Vの“先人”ハンナバルト&ストッフが見た「小林陵侑の現在地」

 スキージャンプ男子ワールドカップ(W杯)のジャンプ週間で史上3人目となる4戦全勝の完全優勝を果たした小林陵侑(土屋ホーム)。偉業達成直後のW杯も勝って、男子では史上最多タイとなる6連勝。年をまたいだ無双も、連勝が止まるとしばらく優勝から遠のいたが、2月2日の第18戦で6試合ぶりの勝利を挙げ、早くもシーズン10勝の大台に乗せた。

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 ただ、連勝ストップまでは12戦9勝のぶっちぎりだったから、ちょっと勢いが落ちてきたかなと感じてしまう人もいるかもしれない。

 そんな見方を全力で否定してくれるのが、小林陵よりも先にグランドスラムを達成したスベン・ハンナバルト(ドイツ)とカミル・ストッフ(ポーランド)の2人だ。

 誰もできないと思われていた完全優勝をジャンプ週間50周年の2001/02シーズンに成し遂げたハンナバルト氏は、現在ドイツ「EUROSPORT」の解説者。「リョウユウは心配無用」と断言し、「ジャンプ週間はものすごいエネルギーを使うから、この流れは当たり前。7連勝が懸かった試合は少し力が入って硬くなっていたけど、力まずに飛べるようになってきた。上手く調子を上げてきたから、またやってくれるよ」と言う。

 これまでシーズン9勝以上で総合優勝を逃した選手はおらず、男子ジャンプ日本人初の総合優勝に当確ランプが灯りそうな今、注目されるのが2015/16シーズンにペテル・プレブツ(スロベニア)が記録したシーズン最多勝利の15勝を破るかどうかということ。

 プレブツはシーズン29試合で15勝だったが、今季は2月10日の第20戦を含め残り9試合。半分以上を勝たなければならず、ハードルはなかなか高いが、ハンナバルト氏は「残り試合も多いから、プレブツの記録も超えられる。そうなって欲しいね!」と次なる偉業もクリアできると踏む。

 ハンナバルト氏はシーズン早々に「リョウユウのファンになった」と公言。後出しではなく小林陵を買っていた、その道のプロ。怖いもの知らずにぶっ飛んでいくスタイルが自身と似ているのがお気に入りだそうで、ジャンプ週間完全Vも「できる!」と予言していた。

 しかも、「他の選手がリョウユウに迫ったとしても上にくることはない。最後に勝つのはリョウユウだ」と、展開まで的中させていた。今回もありがたいお告げとして受け取りたい。

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