演技直前のホテル、米国から届いた「自分を信じて」 三浦佳生を奮い立たせたマリニンの言葉【全日本フィギュア】
フィギュアスケートの全日本選手権は20日、大阪・東和薬品RACTABドームで開幕し、男子ショートプログラム(SP)では三浦佳生(オリエンタルバイオ、明大)が88.87点の4位発進。左脚に痛みを抱え、4回転トウループで転倒したものの「NHK杯の時より冷静に運べた。試合の運び方としては100点」と納得の表情を浮かべた。演技前には世界王者のイリア・マリニン(米国)からエールが届き、奮い立っていた。
全日本選手権が開幕
フィギュアスケートの全日本選手権は20日、大阪・東和薬品RACTABドームで開幕し、男子ショートプログラム(SP)では三浦佳生(オリエンタルバイオ、明大)が88.87点の4位発進。左脚に痛みを抱え、4回転トウループで転倒したものの「NHK杯の時より冷静に運べた。試合の運び方としては100点」と納得の表情を浮かべた。演技前には世界王者のイリア・マリニン(米国)からエールが届き、奮い立っていた。
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失意から1か月。三浦は冒頭の4回転サルコー―3回転トウループの連続ジャンプに着氷。3回転アクセルも決めたが、4回転トウループで惜しくも転倒した。演技後は苦笑いも見せたものの「1個転んで88点は、数年前の自分では考えられないこと」と前向きに受け止められた。
11月のNHK杯ではSPで自己ベストの102.96点をたたき出しながら、フリーではミスが相次いで総合6位に。失意に暮れたが、「冷静になるのが一番」と学んだ。この日の朝の公式練習では、左脚の痛みが強く不安も抱えていたが、ホテルに戻るとマリニンからのメッセージに勇気づけられた。
たわいもない話からスケートの話までやりとりをする間柄。「自分を信じて、君ならできる」と伝えられた。全日本選手権の開幕日をチェックしていたようだ。「彼が結構、簡単な英語で送ってくれるのでやりやすいです」。シンプルな言葉だからこそ響いた。
痛み止めを飲み、テーピングを巻いた状態。「今朝の状況を考えると、良くできたなと。全部の要素で集中してできたのは凄くよかったし、フリーに向けていいきっかけになるショートだった」。今年最後の大舞台。1か月前に屈辱を味わったフリーで、今度こそ納得いく演技を見せたい。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)