[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

1万4000人を魅了、羽生結弦の滑りに透けた「準備」と「挑戦」 記者が驚いた「チャンスを掴む」の意味

2時間半、アンコールを含めて計15曲を完走。演出の全てにこだわった【写真:荒川祐史】
2時間半、アンコールを含めて計15曲を完走。演出の全てにこだわった【写真:荒川祐史】

五輪連覇王者が語った「絶対にチャンスを掴む」に驚き

 演出の全てにこだわりを詰め込み、スクリーンに流れる映像もまるで羽生さん主演の映画のようだった。制作総指揮したのがスケーター本人と考えると、どれだけの時間を費やしてきたのかと驚かずにはいられない。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 もう一つ驚いたのが、公演後の取材で見た羽生さんの姿勢。五輪では1952年のディック・バトン氏以来、66年ぶりの連覇を達成。スケート界では誰もが認める伝説を打ち立てた。そんな男がこの日、「自分自身の未来に、それこそ希望を持って、絶対にチャンスを掴むんだっていう気持ちを常に持ちながら、練習もトレーニングも本番も臨みたいなと思います」と口にした。

 まるでまだ実績のないアスリートが、これから来るチャンスを窺っているかのような言葉だった。「今という中で最善を尽くしていくこと」とも話したように、今をよりよく生き、挑戦を続けることで未来に繋げていくのが、彼の基本姿勢なのかもしれない。

 この日、30歳の誕生日を迎えた。「『30っておっさんじゃん』って思っていた頃とは違った30代を迎えることができたなって、何となく思っています」。まだまだやれる。約14分の囲み取材で、理路整然と熱い思いを語った。

 2時間半、アンコールを含めて計15曲を完走。取材後はリンク上でファンに示したように、報道陣にも深々と一礼した。「はぁ、疲れた(笑)。割とね、ヨロヨロしてるんですよ」。緊張から解き放たれた羽生さんの表情は、言葉とは裏腹に晴れやかだった。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

1 2
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA 大相撲
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集