未来のなでしこを背負うのはこの7選手だ 次世代エース候補から14歳の逸材も
14歳にして指揮官が絶賛する逸材も
○百濃実結香 モモノ・ミユカ(セレッソ大阪堺ガールズFW22/高1)
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加速力とスピードのあるドリブル突破に加え、前線からの献身的なディフェンスから攻撃の起点を作る。決勝では相手のアンカーからボールを奪取して右足一閃。150cmと小柄ながらパワフルなキックの持ち主。
中学3年で初めてメンバー入りした昨年は2試合に途中出場したのみだったが、今年はエースとして全試合にスタメン出場して3ゴールをマーク。フィジカル面でもメンタル面でもたくましさが増し、「90分走り切れたし、自信を持って自分から仕掛けることができた」と手応えを口にする。「(メニーナの選手は)パスの精度やボールコントロールが一回り上だった」と2年連続準優勝の悔しさをバネにさらなる成長を誓う。
〇浜野まいか ハマノ・マイカ(セレッソ大阪堺ガールズFW40/中2)
準決勝のINAC神戸レオンチーナ戦、0-0で迎えた後半から出場すると、持ち前のスピードを生かして攻撃を活性化。先制点を決めてチームを救った。今季なでしこリーグ1部デビューを果たした14歳は、緊迫した場面での起用にも「すごく楽しくサッカーができた」と大物感を漂わせる。高い決定力だけでなく、周りを使う視野の広さも武器。岡本三代監督も「フィジカル的な能力が高く、スピードもあるアスリート感のある選手」と期待を寄せる。
○原海七 ハラ・ミイナ(INAC神戸レオンチーナMF13/高3)
強気なドリブルで果敢にゴールに向かうアタッカー。U-18日本女子代表候補。3位決定戦の先制弾は「相手DFが疲れていて向かってこなかったので、ひとつかわして決めました」とアグレッシブな姿勢の中にも冷静な状況判断能力を兼ね備える。
来季はAC長野パルセイロ・レディースへの加入が内定。「上のカテゴリーはプレスが速いので、そこをうまく剥がせるように、細かいところにまで目を向けてプレーできるようになりたい」と今大会で得た自信と課題を胸に次の舞台へ向かう。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)