未来のなでしこを背負うのはこの7選手だ 次世代エース候補から14歳の逸材も
優勝した日テレ・メニーナの菅野は次世代のエース候補
○菅野奏音 カンノ・オト(日テレ・メニーナMF10/高3)
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名門クラブの10番を背負う次世代エース候補。準優勝した2016年のU-17女子W杯にチーム最年少となる15歳で出場した逸材は、この大会に中学1年生から6年連続で出場。「メニーナとして6年間やってきたことを全部出して優勝したい」と並々ならぬ意気込みで臨んだ。
4-1-4-1のアンカーポジションを担い、準決勝のノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ戦では、優れた足元の技術と判断力を披露。中央を固めて縦パスを警戒する相手DFの一瞬の隙をつき、DFの間を切り裂く絶妙なスルーパスを通して先制点を演出した。「あれは、お見事でした」と敵将も賛辞を惜しまなかった。
〇木下桃香 キノシタ・モモカ(日テレ・メニーナMF8/高1)
インサイドハーフでプレーし、菅野、土方麻椰(大山愛笑)とともに傑出した中盤を形成。今大会は4試合で4得点を挙げ、決勝では先制点の起点となるなどプレーメーカーとして攻撃を牽引した。
162cmとフィジカルにも恵まれる15歳は、2018年のU-17女子W杯に飛び級でメンバー入り。4試合すべてに先発出場し、グループステージ第3戦では先制点を決めてベスト8入りに貢献した。ドリブル、パス、シュート、ボールコントロールとあらゆるスキルを高いレベルで備え、なでしこジャパンの阪口夢穂の後継者候補としての期待も高い。
〇大山愛笑 オオヤマ・アエム(日テレ・メニーナMF18/中2)
準決勝のノジマ戦でカウンターからのロングシュートで追加点を奪うと、翌日の決勝でも逆転のロングシュートを決めて優勝をたぐり寄せた、今大会のラッキーガール。
決勝で先制された後は、菅野とポジションを入れ替えてアンカーとしてプレーし、豊富な運動量と的確なポジショニングでバランサーとして菅野と木下の攻撃参加をサポートした。東京ヴェルディジュニア育ちの“生え抜き”選手で、14歳とは思えない落ち着きと大胆さが魅力。
○善積わらい ヨシズミ・ワライ(セレッソ大阪堺ガールズDF17/高1)
昨年のU-17女子W杯に出場した、スピードを生かした積極的な攻撃参加が光るサイドバック。今季はトップチームのセレッソ大阪堺レディースでレギュラーを獲得。なでしこ1部リーグで“大人”相手に研鑽を積み、1対1の対応力にも磨きをかけた。準決勝で負傷交代し、決勝の舞台に立つことができなかったのが残念だ。