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高校時代を岡山で過ごした台湾主将、学びは「やればできる」 指名漏れまで味わった陳傑憲の原点【プレミア12】

日本戦で打席に立つ陳傑憲【写真:小林靖】
日本戦で打席に立つ陳傑憲【写真:小林靖】

「日本の選手の姿勢は、我々が学ぶべきもの」

「試合開始から試合終了まで決して諦めない姿勢、チームワークの良さ、そして、グラウンドにいる選手も、ベンチにいる選手も、どんな時も、一球一球集中していること、こうした日本の選手の姿勢は、我々が学ぶべきものだと思っています」

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 そんな日本でのプロ入りを願い、高校卒業時にはプロ志望届を提出した。ただ、無念の指名漏れ。「家庭の経済状況があまり芳しくなかったので、お金を稼がなければならなかったから」と台湾に戻り、社会人経由で素質を開花させた。そのキャプテンシーには生来のもののほかに、日本で学んだ部分もある。

「日本ではキャプテンであろうがなかろうが、皆がチームワークを重視し、互いにアドバイスしたり、励まし合ってプレーしていました」。チームのムードを作るのは、キャプテン1人ではないと学んだ。さらに、グラウンドへ向けた声出しにも、意味があると感じたという。

「グラウンドで精一杯のプレーをすれば、チームのムードは自然に盛り上がります。ベンチにいる選手も、一丸となってグラウンド上の選手に向けて声を出すこと、チームが一丸となり、声を出して盛り上げるといった部分ですね」

 今も日本語は流暢に操る。「基本の会話はできますよ。大丈夫です。日本行って普通に会話できます」と笑う。最後に「好きな日本語」を聞くと、すべて日本語で返してくれた。

「『やればできる』です。高校のスローガンでした。校長先生がいつも『共生の皆さん、やればできます』とおっしゃっていたので、印象に残っています」

 近年の対戦では劣勢だった韓国を下して波に乗れたのは、まさにこの「やればできる」で残せた結果だったのかもしれない。クールなルックスでも話題を集める主将は、東京ドームで行われるスーパーラウンドでの大暴れを目指し、走り続ける。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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