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SNSで就活成功も「元々反対派でした」 ドラフト指名目指す30歳、海外移籍で変わった“付き合い方”

言葉を超えたコミュニケーション「自分はこういう人間だと…」

 平間は外国語を流暢に操るわけではない。それでも異国で成功しようとすれば、いかにチームメートに受け入れてもらえるかが大きなカギを握る。そこで、SNSでの発信が有用だと気づいたのが昨冬の移籍だった。「年齢、人種、性別関係なく、自分はこういう人間だって知ってもらえるじゃないですか。投げていたのは16歳以上のリーグだったので、それこそ高校生にまでいじられていましたよ」。他にも知っている単語でどんどん話しかけた。効果はすぐに表れたという。

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「僕が興味を持っていると、彼らに思わせることが大切。それで僕がやりやすくなったんです。SNSは『僕はここで楽しんでいるんだ』というアピールの一つでした。僕を理解してもらうための一つの道具。平間凛太郎はこんなモノマネが得意で、投げ方も変わっているやつなんだと」

 実はこの行動は、2022年の夏季にメキシコでプレーした時の反省もあるという。「1回目に行った時には、そこがあまりうまくいかなかった。何人かとは仲良くなったんですけど、何人かだけだったんです」。2度目の挑戦となった昨冬は、プレーオフを含む6試合に投げ2勝1敗、防御率1.69。技術の向上はもちろんだが、自分の居場所を切り開いたことも好成績の理由だった。

 くふうハヤテでプレーする今季も、発信は続けている。「平間飯」と題した料理の模様、練習風景や好投した動画をインスタグラムなどで公開している。現在のところ、誹謗中傷が届いたりしたことはほとんどないという。

「今のところそんなにないですね。近すぎず、だけど普通の選手より近いという距離感をうまくとるのも一つの勉強だし、一つの武器になるのかなと思います」

 30歳の平間には信念がある。「野球選手である以上、応援してくださる人を楽しませなければ」。そしてもう一つが、自分の経験や失敗を、誰かに生かしてほしいとの思いだ。楽しく、役に立つ発信を今後も続けて行くつもりだ。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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