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世界が驚いた19歳・安部裕葵 恩師が証言した「長友とも金崎とも違う体の強さ」

「2018 Jリーグアウォーズ」で最優秀ルーキーに与えられる「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞した鹿島のU-19日本代表FW安部裕葵。15日のクラブW杯1回戦のCDグアダラハラ(メキシコ)戦では美しいミドルシュートを決め、勝利の立役者となった。日本サッカー界次代のエースとして期待される19歳の進化を、ガラタサライDF長友佑都も師事した名トレーナーが証言してくれた。

「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞した鹿島の安部裕葵【写真:Getty Images】
「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞した鹿島の安部裕葵【写真:Getty Images】

高校時代から指導、トレーナー木場克己氏が語る“J新人王の横顔”

「2018 Jリーグアウォーズ」で最優秀ルーキーに与えられる「ベストヤングプレーヤー賞」を受賞した鹿島のU-19日本代表FW安部裕葵。15日のクラブW杯1回戦のCDグアダラハラ(メキシコ)戦では美しいミドルシュートを決め、勝利の立役者となった。日本サッカー界次代のエースとして期待される19歳の進化を、ガラタサライDF長友佑都も師事した名トレーナーが証言してくれた。

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「Hiroki Abe」の名前を世界に知らしめた瞬間だった。アルアインで行われたメキシコの強豪との決戦。2-1で迎えた後半39分、エリア内でボールを受けると左45度から右足一閃。美しい弧を描きながら、ゴール右隅に吸い込まれた。

「あのシュートは素晴らしかった。この2年間で体の部分で変わったのは臀部と膝周り。シュートのインパクトまでの動きに体のブレがない。お尻と膝の筋肉がうまく連動し、上半身をしっかりと支えている。彼の日々のトレーニングが結実した瞬間だったのではないでしょうか」

 こう語ったのはプロトレーナーの木場克己氏だった。長友を筆頭に、競泳の池江璃花子(ルネサンス亀戸)らトップアスリートから、レアル・マドリードの下部組織でプレーする「ピピ」こと15歳・中井卓大ら、育成年代の逸材まで幅広く指導し、抜群の手腕を発揮している。

 そんな木場氏が安部と出会ったのは高校時代。瀬戸内高(広島)在籍時だった。サッカー部のアドバイザーを務めていた木場氏は月1ペースでチームに独自のトレーニングメソッド「KOBA式体幹トレーニング」を指導していた。

 以前、J1広島の下部組織でもコンディショニング面のアドバイザーを手がけていた木場氏。数々の高校生を指導して来たが、1年時の安部はそこまで目につくような存在ではなかったという。

「当時はそこまで目立たなかった。国体などに選ばれていなかった。選手としては際立った存在ではなかった。3年生の頃に一気に頭角を現した印象です。3グループに分けて、体幹トレーニングを指導していました。安部選手は線が細いのに、強い。キャプテンでしたが、練習用のマット運びなども率先してやっていた。体幹の強さとともに、気遣いできる人間性も光っていましたね」

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木場 克己

KOBA式体幹バランストレーニング協会代表

プロトレーナー

 小2年で柔道を始め、小6の南九州柔道大会で優勝、優秀選手賞を獲得。中3で県内の大会のタイトルを優勝で飾る。全九州大会団体の部で優勝・県大会軽量級個人戦2位。高校でレスリングを始め、56キロ級九州大会で優勝。インターハイ、国体は団体戦3位。腰椎圧迫骨折で現役を退き、医療人の道へ。鍼灸師、柔道整復師、FC東京ヘッドトレーナー(95~02年)、G大阪ユーストレーニングアドバイザー(2016年~)、長友佑都専属トレーナー。

URL:http://kobakatsumi.jp/

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