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春夏連覇の横浜高とも「重みが違った」 松坂世代の名コーチャーが驚く日産野球「そんなところまで…」

社会人野球の頂点・都市対抗で2度の優勝経験がある日産自動車の野球部が、来季から復活する。2009年末の休部から16年ぶりの復活だ。アマチュア野球の頂点を争う世界でも屈指の緻密さを誇ったチームでは、どんな野球が行われていたのか。横浜高で松坂大輔投手とともにプレーし、1998年に甲子園で春夏連続優勝したチームで三塁コーチャーとして力を発揮した鳥海健次郎さんは、両チームの野球を経験している。神奈川のアマ球界を代表する2チームを比較してくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部 羽鳥慶太)

自身の応援ボードを担ぐ鳥海さん。横浜高では春夏日本一を果たした松坂世代の一員だった【写真:羽鳥慶太】
自身の応援ボードを担ぐ鳥海さん。横浜高では春夏日本一を果たした松坂世代の一員だった【写真:羽鳥慶太】

横浜高OBの鳥海健次郎さん、日産野球部で受けた衝撃とは

 社会人野球の頂点・都市対抗で2度の優勝経験がある日産自動車の野球部が、来季から復活する。2009年末の休部から16年ぶりの復活だ。アマチュア野球の頂点を争う世界でも屈指の緻密さを誇ったチームでは、どんな野球が行われていたのか。横浜高で松坂大輔投手とともにプレーし、1998年に甲子園で春夏連続優勝したチームで三塁コーチャーとして力を発揮した鳥海健次郎さんは、両チームの野球を経験している。神奈川のアマ球界を代表する2チームを比較してくれた。(取材・文=THE ANSWER編集部 羽鳥慶太)

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 日産自動車の社内では、元主将の伊藤祐樹氏の監督就任が決まり、選手集めや環境整備といった再始動への準備が進んでいる。強さと伝統を誇ったチームが休部したのは2009年の冬。企業チームがここまでの活動停止期間を乗り越えて、再び動き出すのは異例中の異例だ。

 5月12日にはその一環として、横浜市にあった合宿所に眠っていた「お宝」の発掘が行われた。今はマンションになってしまった合宿所には、日産野球部の歴史を示すトロフィーや写真などが大量に保存されていた。これらは休部後、横須賀市の同社工場の一角にある体育館で長い眠りについていた。それらをキレイにして、新たな歴史につなげていこうというのだ。

 そこに姿を見せたのが鳥海さんだ。横浜高3年だった1998年には、エース松坂大輔とともに甲子園で春夏連覇の喜びを味わった。鳥海さんは背番号「16」で、三塁コーチやマウンドへの伝令役として当時の渡辺元智監督に重宝された。関東学院大を経て、日産には2003年にマネジャーとして入社し、選手兼任で登録された。そこで強烈な思い出があるという。

「日産は常に、結果に対して厳しいんです。1球へのこだわりがすごくて……。例えば二塁けん制の練習です。ただ刺すんじゃない、なんのためにしているのかといえば、スタートを遅らせるため。じゃあそのためにどうするのかというところまで突き詰めるんです」

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