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涙の代表落ち悲劇を忘れない元女王 体脂肪7%で蘇った福部真子が五輪王手「徹底的に減量した」

今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子100メートル障害準決勝では、28歳の福部真子(日本建設工業)が自身の日本記録まで0秒02に迫る12秒75(追い風0.8メートル)の全体トップで決勝進出。世界陸上出場を逃した昨年4位の悲劇を乗り越え、体脂肪率7%の肉体を作り上げた。参加標準記録12秒77を突破したため、優勝すれば悲願の五輪切符獲得となる。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

女子100メートル障害準決勝で駆け抜ける福部真子【写真:奥井隆史】
女子100メートル障害準決勝で駆け抜ける福部真子【写真:奥井隆史】

陸上日本選手権

 今夏のパリ五輪代表選考会を兼ねた陸上・トラック&フィールド種目の日本選手権第3日が29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで行われた。女子100メートル障害準決勝では、28歳の福部真子(日本建設工業)が自身の日本記録まで0秒02に迫る12秒75(追い風0.8メートル)の全体トップで決勝進出。世界陸上出場を逃した昨年4位の悲劇を乗り越え、体脂肪率7%の肉体を作り上げた。参加標準記録12秒77を突破したため、優勝すれば悲願の五輪切符獲得となる。(文=THE ANSWER編集部・浜田 洋平)

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 女王が強くなって戻ってきた。準決勝。福部は序盤から先行し、トップで駆け抜けた。電光掲示板のタイムは12秒75。どよめきに包まれる中、うつむいた。感極まり、表情を崩す。「優勝しか狙っていない。明日は雨の予報なので今日しかないと思って気合い入れて走った」。握った拳には1年前の悔しさが込められていた。

 昨年大会は悲劇に見舞われた。大混戦の決勝。場内速報では自身が1位と伝えられた。一度は喜んだが、場内表示が誤っており、実際は4位。ブダペスト世界陸上を逃し、レース直後から涙した。

「あの瞬間を1回も忘れたことがない」

 かねて着手していた肉体改造に磨きをかけた。「500グラムでいいから減らしたい」。スピードと跳躍力を兼ね備えた肉体へ。脂質をカットし、1日2食の日も。「お肉は食べない。徹底的に減量した」。体脂肪率は10%から7%に減少。日本記録を出した2022年の8%よりもバキバキに仕上がった。一方で体重は2キロ増の59.2キロ。それだけ筋肉量が増えた証しだ。

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