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“2軍新球団”が追いかける2つの成功 NPB復帰目指す元侍・薮田和樹に指揮官「もったいないな」

今季からプロ野球の2軍は、2球団増えた14球団で行われている。新潟を本拠地に参加するオイシックスは、昨季独立のBCリーグで戦ったチームに、NPBを戦力外となった選手も復帰を目指し加わった。広島で2017年に15勝を挙げ、日本代表「侍ジャパン」に選ばれた薮田和樹投手もその1人。ここまで、先発の軸として試合を作っているものの、橋上秀樹監督はNPBに戻るためには別のやり方も必要だと口にする。チームと個人、それぞれのアピールが必要になるオイシックスならではの事情がある。

元広島の薮田は動く速球を主体に5回2失点で切り抜けた【写真:羽鳥慶太】
元広島の薮田は動く速球を主体に5回2失点で切り抜けた【写真:羽鳥慶太】

元広島の薮田和樹、新球団オイシックスで先発の一角を担う

 今季からプロ野球の2軍は、2球団増えた14球団で行われている。新潟を本拠地に参加するオイシックスは、昨季独立のBCリーグで戦ったチームに、NPBを戦力外となった選手も復帰を目指し加わった。広島で2017年に15勝を挙げ、日本代表「侍ジャパン」に選ばれた薮田和樹投手もその1人。ここまで、先発の軸として試合を作っているものの、橋上秀樹監督はNPBに戻るためには別のやり方も必要だと口にする。チームと個人、それぞれのアピールが必要になるオイシックスならではの事情がある。

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 オイシックスはシーズン途中のNPB復帰を目指す選手たちと、秋のドラフト指名を目指す選手から構成される。チームスポーツである以上、勝利は大きな目的となるが、それに負けないくらい求められるのが選手個々の技量のアピールだ。

 20日、千葉県の鎌ケ谷スタジアムで行われた日本ハム戦に先発した薮田は5回2失点。チームが0-3で敗れた中で試合を作ることはできた。開幕から6試合に投げ0勝2敗と白星こそついていないが、試合は作っている。だが、橋上監督はその先を見ている。今のままでは、NPB復帰という目標が難しくなるというのだ。

「もう1回投球スタイルを見つめ直す必要もあるんじゃないかな。もったいないと思うんだよね」

 個人の目標を達成するには、今と違うことをするべきではないのかという。「普通に150キロを出せる投手なんだから。今はカットボールやツーシームの割合が多くなっているけど、それで2軍を抑えてもNPBの評価はなかなか上がらない」。他チームとの戦力差は否めず、オイシックスはここまで負けが大きく先行している。薮田の投球は勝つための選択とも言えたが、あえて選んだ言葉だ。

 ネット裏には、複数球団の編成担当が顔をそろえた。言ってみれば、毎日がショーケース。NPBの新戦力獲得期限となっている7月末までに“欲しい”と思わせるモノを見せなければならない。その際の基準になるのは、ふだん投げているファームではなく1軍だ。そこでやれる武器を見せなければ、復帰はかなわない。

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