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女子バスケ人気を支えるSNSの「中の人」 リーグ最多7168人集結、その裏で深夜4時まで動いた指先

2日目にはリーグ史上最多の7168人の観客が入場した【写真提供:Wリーグ】
2日目にはリーグ史上最多の7168人の観客が入場した【写真提供:Wリーグ】

男子Bリーグともコラボ「もっと頑張って1万人を目指したい」

 会場を盛り上げるのと同じ気持ちで指を動かし、文字を打った。ファン目線の投稿は「中の人最高でした」「公式さんも起きてる!ありがとう!!」と好感を呼んだ。眠気と闘った甲斐もあり、フォロワーは1週間で600人ほど増加(23日現在で約4万3000人)。神野さんは「日本代表の方が注目されているので、『その人たちはWリーグ所属なんだよ』と知ってもらえれば」と願いを込めていた。

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 無事に最終予選で五輪出場決定。現地からWリーグ観戦を促すメッセージ動画を選手に送ってもらった。「この盛り上がりのままWリーグのレギュラーシーズン、そしてこのプレーオフまで持っていきたい」。翌週の2月23日にリーグ再開。3月3日のトヨタ自動車―デンソー戦(愛知・岡崎市)に今季レギュラーシーズン最多の4821人が来場し、さっそく効果を実感した。

 4月2日~12日には、男子のBリーグとの共同企画「SNSコラボ Week」を実施。「評判が良くてありがたい限り。Bリーグしか知らない人にも興味を持ってもらえたら」と新たな層を狙った。バスケ界の人気ぶりには「何よりも選手たちの頑張りがあってこその記録」と感謝し、「嬉しいですが、もっと頑張って1万人を目指したいです」と記録更新を見据える。

 裏方の熱意はファンを呼び、選手を後押しする。プレーオフMVPに輝いた富士通の主将・宮澤夕貴は「凄くいい雰囲気の中でプレーできて本当に気持ち良かった」と新記録に感激。元日本代表主将のデンソー・高田真希も「感慨深いものがあった。ファンの期待に応えたいという思い。女子のバスケットに注目して会場に足を運んでくださるのは選手として本当に嬉しいこと」と感謝していた。

 米国では7日(日本時間8日)の全米大学選手権女子決勝で、テレビ視聴者数が平均1870万人、最高2400万人を記録。史上初めて男子決勝の視聴者数を上回った。男子主流の競技が多いが、「バスケから女子スポーツを盛り上げられたら」と神野さん。5月3、4日には愛知・稲沢市でオールスター、夏にはパリ五輪を控える。熱い裏方がいる限り、Wリーグの発展は止まらない。

(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)

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