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女子バスケ人気を支えるSNSの「中の人」 リーグ最多7168人集結、その裏で深夜4時まで動いた指先

活況の女子バスケットボール界に陰の立役者がいる。13日から3日間行われたWリーグプレーオフ決勝。富士通がデンソーを2勝1敗で上回り、16年ぶり2度目の優勝を果たした。第2日はリーグ史上最多の観客動員数7168人を記録。背景には、寝る間も惜しんで女子バスケ界を盛り上げようと尽力したWリーグ広報の奮闘があった。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

Wリーグ決勝に出場したデンソー・馬瓜エブリン【写真提供:Wリーグ】
Wリーグ決勝に出場したデンソー・馬瓜エブリン【写真提供:Wリーグ】

「京王 presents Wリーグプレーオフ2023-2024」ファイナル

 活況の女子バスケットボール界に陰の立役者がいる。13日から3日間行われたWリーグプレーオフ決勝。富士通がデンソーを2勝1敗で上回り、16年ぶり2度目の優勝を果たした。第2日はリーグ史上最多の観客動員数7168人を記録。背景には、寝る間も惜しんで女子バスケ界を盛り上げようと尽力したWリーグ広報の奮闘があった。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久 真大)

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 開場を待ちわびるファンが、会場をぐるりと囲むほどの列をつくった。

 目を輝かせ、思い思いに展望を語るファン。10~30代が特に多く、女性が6割以上を占めた。「町田瑠唯」「馬瓜エブリン」など“推し”のネームタオルを握り、グッズ売り場でアクリルスタンドやカードを吟味。会場通路から客席まで両軍チームカラーの真っ赤に染まった東京・武蔵野の森総合スポーツプラザは、3戦とも試合2時間前から期待と熱気に満ちていた。

 その熱気はコートに注がれた。初日を64-57で富士通が取れば、2戦目はデンソーが73-62の逆転勝ち。最終日は一進一退の攻防の末、富士通の89-79で16年ぶりの歓喜に酔いしれた。2日目の日曜は7168人が駆け付け、22年4月17日のトヨタ自動車―富士通戦(代々木第一体育館)の7151人を塗り替えるリーグ史上最多だった。

 女子日本代表は2021年東京五輪で史上最高の銀メダル。男子とともに代表の活躍もさることながら、国内リーグも活況を呈する。観客数の記録更新にはスタッフの奮闘があった。

 2月のパリ五輪世界最終予選(ハンガリー・ショプロン)。遅い試合は日本時間午前4時頃まで及んだが、Wリーグ公式SNSは活発だった。展開に合わせ、「なんて鮮やかな3ポイント…」「先制点、キターーーーー!」などと興奮気味に1試合10件ほど。選手が叫んだり微笑んだりした宣材写真がタイムラインに並ぶ。機械的ではない、人間味のある投稿。活字なのに熱を感じさせた。

 日本から投稿したWリーグ広報担当の神野桃華さん。「盛り上げられるところは最大限盛り上げたい。一緒にみんなで見て、リアルタイムでやったら楽しいだろうなと準備していました」と力を込めた。参考にしたのは現地で見た韓国女子リーグ(WKBL)の会場ビジョン。得点のたびに雄叫びを上げる選手が映し出される。「あ、これSNSでもできるじゃん!」と発想を得た。

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