大学院生スケーター・三原舞依、文武両道を貫く原点 24歳の今も守る小学校時代の「素敵な教え」
感謝の思いを「これからのスケート人生で表現したい」
スケートでも学業でも尽きることのない三原の探究心。21年12月には、SNSで甲南大大学院に合格したことを明かし、現在もトップスケーターのまま学業との両立を果たしている。
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「本当に研究したいという思いもすごく強いので、深いところまでしっかり、いろいろな論文を読みながらスケートとの両立をしているところです。やっぱり、まだまだたくさんの情報量があるので、それをしっかり頭に入れながら、自分の悔いの残らない、良いものができるようにしたいと思っています。本当に今はいろいろなことを知る段階で、これから先はまだ長いなって」
選手としては今シーズン、昨年9月に右足首を疲労骨折した影響もあり、満足のいく結果を残せなかったが、見据える先にはもちろん、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪がある。「感謝の思いを、これからのスケート人生にしっかり込めて表現していって、スケーターとしても、人としても素敵な人になれるように努力を続けていきたい」と抱負を語った三原は、大学院生として活動できている現状に「感謝」の2文字を繰り返した。
「20歳を超えてから数年が経った今、競技を長く続けることの難しさや、いろいろな面で大変なこともあるんだなということを感じることができていて……。大変なことを乗り越えた先に良いことがあると自分に言い聞かせながら過ごしているんですけど、(自分より)もっと大変な方々もたくさんいますし、スケートをしたくてもできない方もいるかもしれないなかで、自分はスケートをさせてもらっていて、大学院にも通えるという環境に感謝をしています。自分1人では絶対にここまでは来られていないので、その感謝の思いをスケートでしっかり表現しようと思いながら、大学で学んだこともこれから活かせるように頑張っていきたいと思っています」
9歳の時から始まった、スケートと学業を両立させる「日々のルーティン」。リンクに立てる日常に感謝をしながら、三原は今日も自然体で大学院生スケーターの道を歩んでいる。
(THE ANSWER編集部)