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「バレーだけで生きていくわけではない」 U21女子代表・飯山エミリ、大学進学1年目に得た学び

「スポーツっていいな」とUNIVAS表彰式で改めて実感

 今回、「UNIVAS AWARDS 2023-24」のルーキー・オブ・ザ・イヤー優秀賞を受賞し表彰式に参加したことも刺激となった。

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「今回はいろいろな競技の方の姿を見て、スポーツっていいなという気持ちと、自分自身ももっと頑張らないとな、という気持ちになりました」

 表彰式の最後には、さまざまな競技に打ち込む学生の姿が映像で流れた。そこには勝利した後、あるいは敗れた後、選手を応援する光景などスポーツを巡る喜怒哀楽が映し出された。その映像も心に残ったという。

「スポーツは感情を出せるというか、喜びとか悔しさとかもお互いに出し合って高め合える。すごく素晴らしいことだなと思いました」

 多くの経験を重ねたこの1年を振り返りつつ、これから進路を考える高校生へ向けて、こうアドバイスを送る。

「自分がやりたいように進むのが一番ですが、大学でバレーボールをすることで、バレーだけではなくて社会に出た時に必要なことも学べるので、学生をしながらバレーをするのは貴重な経験になると思います」

 様々な学びを得る日々の核にあるのがバレーボールだ。

「辛いことがあった時もバレーボールをしていたら忘れることが多いし、体がしんどくてもバレーで元気になれるし、夢中になれるスポーツです」

 今、思い描いている目標は「大学を卒業した後にVリーグに行って活躍できる選手になることで、目標であるオリンピックに出場して、メダルを獲れるような選手になるため頑張りたいです」。将来を思い描き、大学生活を過ごしていこうと考えている。

(松原 孝臣 / Takaomi Matsubara)

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松原 孝臣

1967年生まれ。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経てフリーライターに。その後スポーツ総合誌「Number」の編集に10年携わり、再びフリーとなってノンフィクションなど幅広い分野で執筆している。スポーツでは主に五輪競技を中心に追い、夏季は2004年アテネ大会以降、冬季は2002年ソルトレークシティ大会から現地で取材。著書に『高齢者は社会資源だ』(ハリウコミュニケーションズ)、『フライングガールズ―高梨沙羅と女子ジャンプの挑戦―』(文藝春秋)、『メダリストに学ぶ前人未到の結果を出す力』(クロスメディア・パブリッシング)などがある。

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