ホーバス監督に「使いたかった」と言わしめた18歳 200cm川島悠翔が秘める“日本の鍵”の可能性
4番の守備が課題も「彼(川島)のディフェンスも素晴らしい」
「うちのポイントガードから3番まで(シューティングガードとスモールフォワード)、ディフェンスはもう全然いいと思う。他の国と比べると。やっぱり4番(パワーフォワード)、5番(センター)……ジョシュ(ホーキンソン)は全然大丈夫。川真田(紘也)も悪くないが、経験がちょっと足りない。井上(宗一郎)もうまくなったが、ディフェンスはもっとうまくなるかなと思う」
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インサイドを任されることが多いポジションに課題があると分析。その上で川島の名前を挙げ、「彼のディフェンスも素晴らしいです」と評価した。まだ18歳で経験不足という面はあるが、身長200センチの若きパワーフォワードの未来に、指揮官は高い期待を寄せていた。
川島は福岡大大濠高1年次にウインターカップ優勝に貢献。2年を終えたところで同校を離れ、オーストラリアのNBA若手養成機関「NBAグローバルアカデミー」に参加し、異国で修行を積んでいる。グアム戦後には「(相手を)止められたところもあったので、自信になった」としつつ、「まだまだ、もっとできると自分では思っている」と向上心を覗かせた。
今夏のパリ五輪では、NBA組の八村塁(レイカーズ)や渡邊雄太(グリズリーズ)もポジションを争う強力なライバルになると見られる。「パリまでにもっと自分をレベルアップさせて、トムさんの判断に委ねようかと思います」。謙虚で穏やかな笑顔の奥に、静かな闘志を感じさせた。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)