那須川天心、試合体重が“中途半端”な理由「まだわかんないか」 3戦目54.89kgは存在しない階級
那須川「いきなり体重を落とせるかと言っても無理」
那須川自身、ボクシング転向時から今後の主戦階級を明言したことはない。この日、「一個の意思表示」と言ったのは、バンタム級に近づきつつあるということだろうが、ファンの声を知っていても明言できないのはこの日も同じだった。
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
「僕は最初から言っているんですけど、“まだわかんないか”っていう人がいる。本当に時間をかけて、体型だったり、体重だったり、いろんな物事をやっていますからね。いきなり体重を落とせるかと言っても無理なので。ボクシングを始めてやっと1年ぐらいですけど、その1年をかけて体型が徐々に徐々に変わってきたところ。体型が全然変わらなかったら、そのまま(の階級)でやったり、上げたりとかを考えないといけない。
で、今は通常体重もだいぶ落ちていて、60キロちょっとしかない。だから、徐々に徐々にいって、3戦目は(スーパーバンタム級の)1ポンド下の体重ということですよね。試行錯誤しながらやっています。僕は全部言っていることと、やってることが繋がっていると思うんです」
今後の階級については「まだ待っていてください」と話すに留めた。「本当に体づくりを試している最中なので。気長に待ってください。すぐに結果は出ないですから」。期待や注目度が高いからこそ、多くを求められる。帝拳ジムも選手の成長に合わせて試合を組む方針。人の成長過程を見届けられるのも、スポーツ好きには楽しみの一つになるはずだ。
○…那須川と同日には、WBA&WBC世界ライトフライ級2団体統一王者・寺地拳四朗(BMB)が、元WBA正規王者のWBA1位カルロス・カニサレス(ベネズエラ)と防衛戦を行う。WBA世界フライ級1位のユーリ阿久井政悟(倉敷守安)は、王者アルテム・ダラキアン(ウクライナ)に挑戦する。
この日は2月24日(東京・両国国技館)の第7弾も発表。前WBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(M.T)がWBC世界バンタム級王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に挑戦し、WBA世界同級王者・井上拓真(大橋)は同級6位ジェルウィン・アンカハス(フィリピン)と対戦。WBO世界スーパーフライ級王座決定戦も行われ、同級1位・田中恒成(畑中)が同級2位クリスチャン・バカセグア(メキシコ)と激突する。バンタム級8回戦では、ジョナス・スルタン(フィリピン)と日本同級4位・増田陸(帝拳)が対戦する。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)