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「50年先の日本ラグビー界にとって重要」 各国協会と提携、専務理事が描く未来への周到な戦略

目指すゴールは「再びW杯を開催し日本代表が優勝する」

 すべては2019年に成功を収めたW杯を再び日本で開催し、国内のラグビー人気をもう一度引っ張り上げるためだ。代表強化や国際大会、そして国内リーグの運営やプロ化推進という多くのチャレンジは、W杯再招致というゴールに繋がっている。

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「元々、なぜ日本協会がリーグを外に出したかといえば、やはりW杯をもう一回呼んで優勝しようと考えた時には、リーグを外に出してリーグのことだけを24時間考えて大きくしていくことが重要で、それぞれのチームも一緒になって取り組んでいただくのが重要だと考えたからです。それも、もう一回W杯を呼んで日本代表が優勝する、その時に国内ラグビーがさらに発展するということが、すべての日本のラグビー界にとっての共通の目標です。それをぶらさずに、様々な問題を協会とリーグが一緒になって解決していくことが必要だと思っています」

 日本代表は、フランス大会では失った世界の8強というポジションを、新体制で取り戻し、さらに上位へ食い込んでいくという挑戦をスタートさせる。新HCの人事も注目されるが、挑戦は代表チームだけに止まらない。日本協会には、ワールドラグビーや世界の主要国、そして近隣のアジア諸国に加えて、国内リーグやチームとも従来以上の積極的で、有機的なコミュニケーションを図りながら、ラグビーを前進させていく戦略が求められる時代が訪れている。

(吉田 宏 / Hiroshi Yoshida)

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吉田 宏

サンケイスポーツ紙で1995年からラグビー担当となり、担当記者1人の時代も含めて20年以上に渡り365日欠かさずラグビー情報を掲載し続けた。1996年アトランタ五輪でのサッカー日本代表のブラジル撃破と2015年ラグビーW杯の南アフリカ戦勝利という、歴史に残る番狂わせ2試合を現場記者として取材。2019年4月から、フリーランスのラグビーライターとして取材を続けている。長い担当記者として培った人脈や情報網を生かし、向井昭吾、ジョン・カーワン、エディー・ジョーンズら歴代の日本代表指導者人事などをスクープ。ラグビーW杯は1999、2003、07、11、15、19、23年と7大会連続で取材。

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