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三原舞依は念じた「耐えろよって」 そっと触れた右足首、帰ってきたリンクで表現した不変の感謝

ハートマークのポーズをとる三原【写真:矢口亨】
ハートマークのポーズをとる三原【写真:矢口亨】

「三原舞依はこんなもんじゃない」叱咤激励でカムバック

 前日の会見では「どれだけ痛かろうと、最後まで諦めず絶対頑張る」と悲壮な決意を口にしていた。中国杯欠場で芽生えたのはカムバックへの強い思い。くじけそうな時は中野園子コーチらから「こんなところで終わったらあかん! 舞依はできます」「三原舞依はこんなもんじゃない」と叱咤激励されながらたどり着いた。

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 24歳。女子フィギュア界では年長の領域になった。「周りの選手が10代。年齢的にも年数的にも、たくさん重ねているほうになるのかな」。変わらないのは感謝の心。午前中に行われた公式練習終了後、リンクを去る際に整氷スタッフに声をかけ、笑顔で頭を下げた。

「待っていてくださったファンの方々、採点してくださるジャッジさん、たくさんの方々で私はスケートができている。ここに帰ってくるまでも、先生方や家族、友達、病院の先生までたくさんの方々にお世話になって、こうして三原舞依がなっている。感謝の気持ちを全身で表現したいと」

 怪我をして、何気ないことにも幸せを感じられるようになった。今季初戦のSPは4位。メダル圏内まで0.11点差だ。「試合に出られたという喜びが今は一番大きい。しっかりフリーに向けて切り替えていきたい」と語る表情にも、どこか順位以上の充実感があった。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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