東京ドームで“教育実習生”が国際大会登板 3回0封の豪州右腕は教員の卵「生徒に動画見せるよ」
教員免許取得後は野球を続けつつ教師の道を目指す
米イリノイ州の小学校で授業を受け持つ。「子どもたちは僕が野球をやっていること、代表チームの一員であることは知っているけど、残念ながら野球は教えてないんだ。今は算数、科学、社会を教えているよ」。10日まで教壇に立ち、14日に来日。17日に東京ドームで登板し、21日にはまた学校で生徒を指導する。
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「戻ったら子どもたちに大会中の写真や動画を見せるつもりさ。SNSでは多くの親御さんたちがコメントしてくれたりする。みんなが応援してくれているのは嬉しい限りだ」
教員免許を取得した後はオーストラリアに帰国する予定。クリスマスには所属する国内リーグABLのアデレード・ジャイアンツに合流し、野球を続ける。南半球の豪州では11月から1月までがシーズン。オフには母国で教員の職に就くことを目指しているが、プレーする機会があるなら、先生になる夢は先送りすることも視野に入れている。
「海外でプレーすることも考えている。アジアでプレーできたら嬉しいし、ヨーロッパでも。旅すること、野球することが大好きなんだ。日本は来たことがなかったけど、素晴らしいね。日本でプレーするのは大好きさ。もう少し長く滞在していたかった。是非ともまた来たいよ」
東京ドームで特別な経験を積んだハンプトン。今後どんなキャリアを描こうと、教壇に立った際には教科書に載っていない貴重な教えを次世代に伝えていくはずだ。
(THE ANSWER編集部・鉾久 真大 / Masahiro Muku)