日本球界入りへ「実は代理人に話したことある」 野球歴5年でMLB選手になった豪州の韋駄天が熱意
アジアプロ野球チャンピオンシップが東京ドームで開催中。18日、2連勝中の日本代表「侍ジャパン」を迎え撃つのはオーストラリア代表。チーム唯一の米大リーグ経験者、アーロン・ホワイトフィールド外野手は、18歳までソフトボールをプレーし、野球歴わずか5年でメジャーリーガーになった異色の経歴を持つ。「台湾であれ、韓国であれ、日本であれ、チャンスがあるなら喜んでそこに行って勝利に貢献したい」とアジアでのプレーに意欲を見せている。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023
アジアプロ野球チャンピオンシップが東京ドームで開催中。18日、2連勝中の日本代表「侍ジャパン」を迎え撃つのはオーストラリア代表。チーム唯一の米大リーグ経験者、アーロン・ホワイトフィールド外野手は、18歳までソフトボールをプレーし、野球歴わずか5年でメジャーリーガーになった異色の経歴を持つ。「台湾であれ、韓国であれ、日本であれ、チャンスがあるなら喜んでそこに行って勝利に貢献したい」とアジアでのプレーに意欲を見せている。(取材・文=THE ANSWER編集部・鉾久真大)
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父方がニュージーランド出身というホワイトフィールドの幼少期の憧れは「オールブラックス」。野球を見ることはほとんどなく、幼い頃はラグビーに夢中になった。膝の怪我で断念し、両親がプレーしていたソフトボールに転向。母親は元豪州代表で、ホワイトフィールド自身も2012年のWBSC U-19男子ワールドカップで初めて国を背負った。
野球を始めたのは2015年、19歳になる年だった。母国に来ていたレッズのスカウトに誘われてトライアウトに参加したのがきっかけ。すぐに頭角を現し、冬季国内リーグABLで15-16年シーズン新人王、翌シーズンにMVPを受賞。ABLのオフ期間には米マイナーリーグでもプレーし、20年にはツインズでメジャーデビューを果たした。
野球歴わずか5年でメジャーリーガーになった異色の経歴に「とてもクレイジーだろ」と自ら笑う。「野球のほうが当てるのは簡単だね。でも遠くに飛ばすのは野球のほうが難しい」。ソフトボールはマウンドと打席間の距離が近く、野球以上に素早い反応が求められる。
「ジョーダン・ヒックスの104マイル(約167.4キロ)の速球を見たことがあるけど、ソフトボールのほうがあれよりも速いね。ソフトボールは当てるのが難しいけど、球場が小さいからホームランを打つのは野球より簡単だ」