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元阪神ドラ1は「怒られた」2軍時代に最高の思い出 台湾で指導者になった今「経験生きています」

アジアプロ野球チャンピオンシップが16日、東京ドームで開幕。最大3人のオーバーエイジ枠を除き、24歳以下または入団3年目以内の選手で構成される今大会。現役時代に日本のプロ野球・阪神などでプレーした蕭一傑氏は台湾の投手コーチとして参加。「東京ドームは4年ぶり、選手として試合をしたのは大学時代(奈良産業大)が最後です」と笑顔で取材に応じてくれた。

台湾の蕭一傑投手コーチ【写真:荒川祐史】
台湾の蕭一傑投手コーチ【写真:荒川祐史】

カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ 2023

 アジアプロ野球チャンピオンシップが16日、東京ドームで開幕。最大3人のオーバーエイジ枠を除き、24歳以下または入団3年目以内の選手で構成される今大会。現役時代に日本のプロ野球・阪神などでプレーした蕭一傑氏は台湾の投手コーチとして参加。「東京ドームは4年ぶり、選手として試合をしたのは大学時代(奈良産業大)が最後です」と笑顔で取材に応じてくれた。

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 台湾出身の蕭一傑コーチは、高校時代に日本留学。宮崎の強豪・日南学園で鍛え上げられた。思い出すのは冬場のトレーニング。「100メートルダッシュを1日100本くらいやりましたね。やり遂げられたのは皆で一緒にやっていたから。一人じゃない。一人でやっていたらダメだったと思う」。部活の仲間には今も感謝する。

 奈良産業大へ進み、2008年のドラフト会議で阪神から1位指名されて入団。台湾出身選手としては、同球団史上初めてのドラフト1位選手になった。当時の阪神には金本知憲、矢野燿大、新井貴浩とのちに監督になる名選手が複数おり、投手陣も下柳剛、藤川球児ら錚々たるメンバーが揃っていた。

「大先輩ばかり。かなり恐れ多い気持ちもありながらやっていました」。笑いながらも思い出す最高の登板は、2010年ファーム日本選手権のロッテ戦。5-6で敗れたが、先発して7回1/3を3安打3失点。7回終了まで1人の走者も出さないパーフェクト投球だった。

 当時の平田勝男2軍監督、中西清起2軍投手コーチには頭が上がらない。「怖いっす(笑)。怒られながらやってましたけど、やっぱりあの経験は生きています。真っすぐのキレをどれだけ伸ばせるか。僕はパワーピッチャーじゃないので、配球も組立てないとアウトが取れないよと教え込まれました」。古巣は今季38年ぶりの日本一に。「嬉しいですね」と顔をほころばせた。

 阪神では通算2登板に留まり、2012年限りで戦力外に。ソフトバンクを経て、14年から台湾プロ野球でプレーした。19年には日本ハムで王柏融の通訳を務め、20年から台湾で指導者に。冬場に走りこめる日本と違い、蒸し暑い気候の台湾ではなかなか走り込みができない。「そこをどうやって伸ばすか、学びながらやっています」。代表チームのコーチとして見た侍ジャパンについては「簡単にアウトにならない、まさしく日本の野球スタイルを感じています」と手強さを表現していた。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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