[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

メイクの印象も差を分ける? 元フェアリージャパンに聞く「新体操の知らない世界」

現在、熱戦が繰り広げられている新体操の世界選手権(ブルガリア)。15、16日には団体の総合決勝、種目別決勝が行われ、日本代表「フェアリージャパン POLA」が世界に挑む。東京五輪を2年後に控えた今大会の世界一決戦は、注目ポイントがどこにあるのか。「THE ANSWER」では北京五輪団体代表の坪井保菜美さんに話を聞いた。インタビュー後編ではそれぞれの手具の難しさ、意外と知らないメイクのヒミツなど新体操の裏側、そして、今大会のフェアリージャパンに対する期待も語ってもらった。

リオ五輪でも華やか演技を披露した「フェアリージャパン POLA」【写真:Getty Images】
リオ五輪でも華やか演技を披露した「フェアリージャパン POLA」【写真:Getty Images】

熱戦の世界新体操、北京五輪代表「フェアリージャパン」坪井保菜美さんに聞く

 現在、熱戦が繰り広げられている新体操の世界選手権(ブルガリア)。15、16日には団体の総合決勝、種目別決勝が行われ、日本代表「フェアリージャパン POLA」が世界に挑む。東京五輪を2年後に控えた今大会の世界一決戦は、注目ポイントがどこにあるのか。「THE ANSWER」では北京五輪団体代表の坪井保菜美さんに話を聞いた。

【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら

 華やかにフロアを舞い、5つの手具を使いながら、アクロバティックな演技を見せる新体操。しかし、実際にはどんな競技なのか、馴染みが薄い部分もある。インタビュー後編ではそれぞれの手具の難しさ、意外と知らないメイクのヒミツなど新体操の裏側、そして、今大会のフェアリージャパンに対する期待も語ってもらった。

 ◇ ◇ ◇

 13メートル×13メートルのフロアで行われる新体操。団体は5人のメンバーが技の難度はもちろん、曲に合わせて踊る表現力、同調性によって採点がなされる。なかでも、特徴的なのは5つの手具を使って演技をすることだ。それぞれ、どんな難しさがあるのだろうか。坪井さんは次のように明かす。

「新体操といえばリボン。中3までのジュニアは5メートル以上、シニアは6メートル以上と決められています。常に動かしていないといけないので、演技中に止まってしまうと減点になります。ボールは柔らかい演技をする選手が多いのが特徴。体の上を転がすなど、滑らかな動きも多いです。大事なのは指でボールを掴んではいけないこと。指を閉じてボールを乗せます。手具はできるだけ体から遠いところで扱うことが前提なので、より難しくなります。

 今はただ投げるだけではなく、体を回転させながら投げ、その間に自分も回って、最後も回りながら捕る。その迫力は面白いです。『どこから投げているんだろう』と驚きをもって見ることができます。フープは、回転、柔軟、ジャンプといった新体操の全ての難度を入れる必要があります。クラブは唯一2つある手具。左右の手で非対称の投げ方を入れなければならず、ロープは常にピンと張っていないといけません」

 それぞれに難しさがある5種目。初心者が観る上でオススメについては「ボール」と「リボン」を挙げる。「ボールの素材は新体操と違えど、誰でも触ったことがあるもの。ミスをしたら大きく転がっていってしまうものを、難しい体勢からどう投げてキャッチするかは見所です。リボンは長い分、スケールも大きく出ますし、華やかです。『わあ、綺麗』と感激できます」と話した。

1 2 3
W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集